悩むことが、人生の質を上げる!? 幸せに悩むための「8つの質問」
大小を問わず、さまざまな悩みが尽きないビジネスパーソン。 悩みは少ないほうがいいと思いがちですが、「人は悩めば悩むほど、幸せに近づいていける。悩みは幸せの種なのだ」と、質問の専門家として多くの著書を持つ河田真誠さんはいいます。 今回は、河田さんの著書『悩み方教室 心のモヤモヤが晴れる8つの質問』(CCCメディアハウス)を紐解き、他者や自分へ質問することで「悩んでいる」という悩みを解決へと導く方法を探ってみましょう。 >>Kindle unlimited、2カ月99円で読み放題キャンペーン中!
悩むことや悩む時間は、人生の質を上げてくれる
悩みを抱えている人は、きっと誰もが「早くこの悩みから解放されたい」と思っているはず。しかし、「悩みはうまく付き合うと、本当はいいやつなのだ」と河田さんは綴っています。 本書は読む人の悩みを解決するためでなく、悩みとうまく付き合うための本。河田さんも本書で「アドバイスをする気はない」と名言しています。 なぜなら、あなたに必要なのは「悩みの答え」ではなく「悩む時間」だし、あなた自身には何の問題もないからだ。問題は、悩みとの関わり方を知らないことだけなのだ。 (『悩み方教室 心のモヤモヤが晴れる8つの質問』17ページ) たしかに、これからの人生で悩みが1つもない時期なんて訪れることはないでしょう。だったら悩みとうまく関わる方法を覚えておくほうが賢明です。 河田さんは、悩みとの関わり方には以下の3つがあるとしています。 1. 解決する 2. 解決しない(受け入れる) 3. 悩み続ける 1と2はなんとなくわかりますね。 3は、たとえば「人は何のために生きるのか」「どうすればあの人を幸せにできるのだろう」といった正解や終わりがない悩み。これらは答えが出ずとも、悩むことや悩む時間が人生の質を上げる貴重な悩みと考えていいのだとか。
自分の悩みに向き合うための8つのステップ
さて、ここからは本書のサブタイトルにある「心のモヤモヤが晴れる8つの質問」を紹介します。本書では「ひとり質問会議」と称し、以下の8つの質問を並べています。 質問1. 今、どんな悩みがありますか? 質問2. それは、何が問題ですか? 質問3. 今、どんな状態ですか? 質問4. どうなったら、最高に嬉しいと思えますか? 質問5. 原因は何だと思いますか? 質問6. どうすれば解決できますか? 質問7. まずできることは何ですか? 質問8. どうすれば、もっとワクワクできますか? これらの質問に自分で答えていくわけですが、ポイントは以下の3つを守ること。 1)答えは紙に書く →頭の中で考えるのではなく、書き出すことで悩みを客観的に見ることができる。 2)どんな答えでもいい →みんながどう思うかではなく、あなたがどう思うかが大切。素直に思ったことを書く。 3)答えが出なくてもいい →すぐに答えが見つけられなければ、間を置くなどすると、ふっと答えが浮かぶこともある。 もう一度、質問に戻りましょう。この8つの質問には、以下のような狙いがあります。 質問1. 今、どんな悩みがありますか? →悩みを書き出すことで、「なんとなく」だった悩みが「ハッキリ」とする。悩みはいくつでもOK。 質問2. それは、何が問題ですか? →悩みの正体や本質を見つけるための質問。 質問3. 今、どんな状態ですか? →現状を把握するためのステップ。やったこと、やっていないこと、うまくいったこと、うまくいっていないことの4つの視点で書き出す。 質問4. どうなったら、最高に嬉しいと思えますか? →ゴールを明確にするためのステップ。できるかできないかを考えずに、どうなったら最高かを書く。 質問5. 原因は何だと思いますか? →原因を見つける。悩んでいるときに感じがちな「なぜ」を繰り返して深掘りしていく。 質問6. どうすれば解決できますか? →これまでの質問を経て現状・理想・原因がわかったところで、理想に近づくための解決策を考える。 質問7. まずできることは何ですか? →行動に起こすためのステップ。今日や明日、遅くとも1週間以内にできることを考えてみること。 質問8. どうすれば、もっとワクワクできますか? →質問7の行動を「やらなければいけない」から「やりたい」に変えるための大切なステップ。 このように8つの質問に向き合うことで、「自分なりの悩みの解決法が探せるはず」と河田さん。 漠然とした悩みへの向き合い方がわかるかもしれないし、解決すべき悩みの優先順位もつけられるかもしれません。 さらに、質問に答えるだけで「大した悩みじゃなかったんだな」と、悩みが1つ減る可能性だってあります。 「少しずつでもいいので、これらの質問に答えながら『自分で考え、自分の考えに従う』ということを積み重ねていこう」と河田さんは書いています。 そうすることで、冒頭で紹介した「悩みは幸せの種である」という言葉の意味を実感できる日が来るはず。悩んだら、まずはこの8つのステップを踏むことから始めてみましょう。 ──2023年5月19日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 執筆:ライフハッカー・ジャパン編集部 Source: CCCメディアハウス
ライフハッカー・ジャパン編集部