路地の隅々まで熟知しているガイドと共に、ドバイの下町グルメを堪能!
ミシュラン・ドバイが2022年スタートし、レストランシーンがかつてないほど盛り上がりを見せているドバイ。輸入食材に頼りがちだった砂漠の国から、地産地消を目指す方向へと舵も切られています。新しいレストランが続々と登場するなか、旧市街地には昔ながらの軽食が食べられる屋台や小さな店がたくさん!今回は、滅多に体験できないディープなドバイ下町グルメ体験をレポートします。
新市街地と旧市街地の真ん中に建つドバイ・フレームや、昔の街並みを再現したアル・ファヒディ歴史地区を散策。
ドバイと聞いてまず思い浮かぶのは、828メートルという世界一の高さを誇るドバイのシンボル〈バージュ・カリファ〉や、宇宙からも見えるという椰子の木の形をした人工島〈パーム・ジュメイラ〉、水族館やアイススケートリンクまである世界最大級のショッピングモール〈ドバイ・モール〉、世界最大の噴水〈ドバイ・ファウンテン〉など世界一を誇る最新の施設があふれている街というイメージ。 ザビール・パークというドバイでも最大の公園にそびえる、〈ドバイフレーム〉もまた額縁の形をした世界最大の建造物で、一方に新市街地、反対側に旧市街地を見渡せる人気スポットです。額縁をかたどった独特な建築物の橋梁部分の展望台はガラス張りになっていて、空中を歩いているかのような気分も味わえます。
〈ドバイフレーム〉からほど近い旧市街地にある〈アル・ファヒディ歴史地区〉は、ここからドバイが始まったともいわれるエリアです。1900年代前半のものを中心に、古い建物を修復して保護している歴史保存地区で、迷路のような路地にアラブの伝統的な建築様式や装飾の建物が並んでいて、とてもエキゾチック。古い建物の中はリノベーションされ、ギャラリーやカフェ、プチホテルなどになっています。
運河を渡りオールド・ドバイへ。渡し船から見る新旧ドバイの街並み。
近代化が始まる前のドバイは海のシルクロードの中継地点で、漁業や真珠採取産業を営んでいました。その中心となっていたのが、ペルシア湾(アラビア湾)から引かれたドバイ・クリーク。運河の南西側はバール・ドバイ、北西側はディラという地区で、ドバイの名所旧跡はこの2地区に集中しています。そこを行き来するのが、20名ほどを運ぶアブラという渡し船です。朝から晩まで無数のアブラがひっきりなしに行き来する様子は、ドバイの名物のひとつ。ディラ側にはスパイス店がずらりと軒を並べた〈スパイス・スーク〉があります。スークとはアラブ諸国の伝統的な市場のことで、異国情緒を楽しめます。