【水上バイク】2024年ヤマハニューモデル「 FX Cruiser HO 」試乗! 新開発・市販艇 最大排気量 1.9リッター エンジンは 伊達じゃない
初速からの 加速性能は、従来モデルが 100メートル進むあいだに、112メートル以上も 進んでいる
新しい FX Cruiser HO は、明らかに走りが違う。 最初に感じたのは、「 軽くなった? 」である。 マシンパワーが上がったことで、重量が軽くなったように感じた。 2024年モデルの乾燥質量が 380kgで、2023年モデルが 383kgだから、確かに 3kgほど 軽くはなっているが、それ以上に軽くなったような気がする。 足まわりは インテーク と インペラーを 変更したくらいで 船体に 大きな変更はないという。 この違いは、新たに搭載された『 HIGH OUTPUT 1.9L エンジン 』が もたらしたものだ。 ゼロ発進から競争した場合、現行の FX HOモデルが 100メートル進むあいだに、新型 HOは 約12メートルも 先にいるという。 新型は、3艇身ほど先行するくらい 加速性能が 優れている。 特に 中低速から高速域に達するまでの “怒涛の 加速感” は、特筆すべきものであった。
コーナリング性能 と ストレートの 走行性能 が 向上
もともと FXシリーズ の ハルは、コーナリング性能、直進安定性など、あらゆるシーンで優れている と定評があった。 その船体に、「 新設計の 高性能エンジン 」が搭載されたことで、良い意味で 乗り味が激変した。 オーバーレブ時の 乗り心地の良さも 特徴のひとつだ。 新しいエンジンは、ノイズと振動を低減する 改良が施されている。 ローター歯数を増やし、回転検出精度をアップしたことで、回転変動と振動を大幅に低減。 意図せず ジャンプしたときや、キャビテーション時の オーバーレブ( エンジンの 回転数が、許容範囲を超えること )により、エンジンが不回転になったところで振動がなくなるような、制御系のシステムを 盛り込んだ。 クルマでも、オーバーレブになったら 点火カットや 燃料カットして、それ以上、回転数が上がらないようにしている。 水上バイクも同じで、オーバーレブの状態が続くと、ピストンとシリンダーの焼き付きが 起こる恐れがある。 従来までは 回転検出できる機能が 4カ所しか なかったが、新しいシステムでは、この検出機能が大幅に増えた。 それにより、オーバーレブに対して、マシン側が 素早い対応を してくれるようになったのだ。 これが、乗り心地の向上に 大いに貢献してくれている。
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