【プレイバック’04】前年10倍のファンが殺到!!MLBから日ハム入団の新庄剛志「初キャンプ姿」
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振りかえる【プレイバック・フライデー】。今回は20年前の’04年2月20日号掲載の「日ハム新庄剛志『お尻を見てほしい』ってやっぱりヘン⁉」をお届けする。 【飲みにでも行くの?】ファンもびっくり…沖縄のホテルに現れた新庄の「キャンプ入り姿」 今年も2月1日からほとんどのプロ野球チームがキャンプをスタートさせた。3年目となる日ハム・新庄剛志監督も愛用の赤い電動キックボードで沖縄・名護のキャンプ地を駆け回る様子が連日報じられている。そんな新庄がMLBから帰国して日ハムに入団した’04年のキャンプでの、やっぱりちょっと〝ヘン〟な様子だ。 ◆ドルガバのサマーセーターにサンダル履きで… 《周囲の期待どおり、この男だけが初日から飛ばしまくっていた――。 日本ハム・新庄剛志(当時32)は、’04年のキャンプの見どころについて、こう語ったのだ。 「ボクのお尻を見てほしい。ハワイでのトレーニング中は4~5時間練習してから、お尻を焼いていました」 尻ねぇ………。阪神時代は「下半身のラインが崩れる」っていうトホホな理由からウエイトトレーニングを頑なに拒否し、極端な偏食でスナック菓子が主食だったこともあったのに。まあ、メジャーでプレーすることで、尻も心も大きく成長したのだろう。》 1月31日にキャンプ地・沖縄入りしたときからド派手なパフォーマンスは始まっていた。チームメイトとは別便で空港に現れた新庄の服装はドルチェ&ガッバーナのサマーセーター(18万円)にサンダル履きという型破りな服装。待ち構えていた500人のファンの度肝を抜いたのだった。 翌日のキャンプ初日には、そんな新庄を一目見ようと沖縄・名護の球場に集まったファンは前年の10倍という1500人。新庄が移動するたびにいたるところでパニックが起きていた。だが、そんなファンに対してサービスを怠らないところは、さすがメジャー帰りのスーパースターだ。ノックでは平凡なフライをお得意の「ジャンピングキャッチ」で捕ってみせたり、以前は「ヒジや肩に負担がかかる」と敬遠してきたサインにも積極的に応じていた。 また、阪神時代に愛用していた真っ赤なリストバンドも登場。スパイクのかかとも赤で揃えた特注品だった。これに関して新庄はこうコメントしていた。 《「プロなんでね。夢を売る仕事だと考えているし、多少目立ってもいいんじゃない。つねにボクのいる場所がわかるし、みんなにしてもらえたら励みになるよ」。》 入団予定の前日に出席した映画のイベントで入団を発表してしまったり、入団会見でも「札幌ドームを満員にする」「チームを日本一にする」と明言。そして登録名は、当時まだ異例だったアルファベット表記の「SHINJO」と、とにかくやることすべてが派手だった。キャンプでのフィーバーぶりも当然といえば当然だったのかもしれない。 この後も日ハムで唯一無二の存在であり続けた新庄は、入団のときに掲げた2つの目標を達成して’06年に現役を引退する。それからもタレント活動をしたり、バリ島に移住してモトクロスレーサーを目指したり、現役復帰を目指すなどしてつねに話題をふりまいてきた新庄。そして’22年シーズンからは監督として日ハムに戻っている。 まだまだ何を見せてくれるかわからない、それが新庄なのだ。
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