「ビール列車」出発進行! 静岡の伊豆箱根鉄道が共同開発したビールは”鉄分高め”
ビール会社と鉄道会社が共同開発した地ビールが、伊豆箱根鉄道の1日限定「ビール電車」で振る舞われました。乗客は電車に揺られながらビールに酔いしれました。 ●男性:「初めて飲んだ味、さすがにおいしいです」 ●男性:「ちょっとフルーティな感じでおいしかったです」 好評を得ているのは他では味わえない「IZUPPAKO(いずっぱこ)BEER(ビール)」。 静岡県伊豆の国市の蔵屋鳴沢と三島市の伊豆箱根鉄道が共同開発しました。 蔵屋鳴沢のビール部門・反射炉ビアの山田隼平醸造長が「ビール電車」で楽しむビールを造ろうと提案しました。 ●山田隼平醸造長: 「運転士さんが一緒に来てビールを造ったらとても面白いと思い、今回のコラボピールが完成しました」 8月、伊豆箱根鉄道の運転士・丸山裕さんは麦芽をお湯に加えて混ぜる「糖化」の作業をしました。運転士が造るビールなのでテーマは「鉄道」。 一部の鉄道ファンを「鉄分が高い」と呼ぶことから鉄分の多いパイナップルとスイカを使いました。 7月末に仕込んで8月末に完成。ビール電車限定ビール380本、120リットルを造りました。 ●山田隼平醸造長: 「華やかな味わいでいつもとは違った気持ちにさせてくれるビールになっています。非日常の楽しみを心から味わっていただければと思います」 イベント当日、伊豆箱根鉄道本社では丸山さんと山田さんらが飾り付けをしたり、テーブルを設置したり、一日限定「反射炉ビヤガー電車」の準備を進めていました。 ●丸山裕運転士: 「本日私がこれから運転をさせていただきますが、鉄道に携わる者が造ったことを思いながら楽しく飲んでいただけたらと思います」
午後5時前、山田さんが運転する「反射炉ビアガー電車」が三島駅に到着。料金は1人6600円。予約した120人の乗客が電車に乗り込むと、このイベント限定の「IZUPPAKO(いずっぱこ)BEER(ビール)」で乾杯。 ●乗客: 「おいしい」「スイカ入っているらしいよ」 ●乗客: 「仕事終わりのビールは最高ですね。これを一杯飲もうと(大阪から)来ました」 ●乗客: 「フルーティで最高。こんなビール飲んだの初めて」 このイベントではいずっぱこビールや去年世界のビール品評会で金賞を受賞したビールなど3種類が飲み放題。 午後5時半に三島駅を出発して、修善寺駅とを往復します。その間、乗客は職場の同僚や友人たちとビールや食事で盛り上がりました。 ●乗客:「めちゃいいです。めちゃ楽しいです」 ●乗客:「丸山さんが仕込んだビールはうまい」 ●乗客:「景色もいいしビールもおいしい。料理もおいしい」 安全運転に徹した丸山さんと電車の中でアテンドした山田さんに手応えを聞くと。 ●丸山裕運転士: 「皆さん喜んでいただいて、ビールおいしいと言っていただいて、造った甲斐があります」 ●山田隼平醸造長: 「おいしいおいしいと言う声をいただいているので、励みになるというか、あしたからもビール造り頑張ろうという気持ちになりますね」 2時間半のイベントで3種類のビール、合計およそ600本、200リットルが消費されたということです。