アウディもF1に本気出す! 強力な組織改編と統合で2026年F1シーズン開幕への準備を急加速!
アウディAG最高経営責任者(CEO)のゲルノート・デルナー(Gernot Döllner)は、アウディのレーシング製品およびレーシング技術、そしてグローバルなステージにおけるアウディ・ブランドの地位をより高める戦略を『アウディ・アジェンダ(Audi Agenda)』と称し、今後焦点として行くポイントを明らかにした。つまり、アウディおよびフォルクスワーゲンによるF1への取り組みの強力な推進であり、そのための組織改編と統合だ。 現在、アウディ AG技術開発部門の統括責任者であるオリバー・ホフマンは、取締役会によってゼネラル・レプレゼンタティブ(総代表)に任命され、アウディ AGにおけるF1プロジェクトの遂行、および世界最高峰のモータースポーツ参戦に関する全責任を担うことになった。 アウディ AGのF1プログラムの3つの柱、すなわち、有名なスイスのレーシングチームであるザウバーへの出資、ノイブルクのアウディ・フォーミュラ・レーシングGmbH(Audi Formula Racing GmbH)におけるパワーユニットの開発、そしてアウディ AGによるF1プログラムの戦略的実行と活性化、これらすべてをこの新設ポジションが一元管理することになる。 F1プログラムの立ち上げの成功に加えて、この部門の統合はグローバルなステージでアウディ・ブランドを強化し、モータースポーツと市販モデルの緊密な連携を確保することも目的としている。 この目的のため、アウディはザウバー・ホールディングス AG(Sauber Holding AG)の株式を100%取得する予定である。現在のザウバーの大株主であるイスレロ・インベストメンツ AG(Islero Investments AG)とは既に合意に達しており、同社はこの変更を全面的に支持しているという。 また、2019年から2022年までマクラーレンF1チームの代表を務め、2023年にザウバーグループのCEOに就任したアンドレアス・ザイドルが、アウディF1チームの最高経営責任者(CEO)として、チームの管理だけでなく、このF1プロジェクトの遂行にも責任を負うこととなり、この先、アウディF1チームの象徴的な存在になるという。 尚、今回の改編でオリバー・ホフマンはアウディ AG取締役会のメンバーを辞任することになるため、技術開発部門の統括責任者はアウディのCEOのゲルノート・デルナーが兼任することになる。
MotorFan編集部
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