京都のJR駅で始まった「ハコ」のレンタルとは 1カ月1500円で用途自由、何に使う?
JR園部駅(京都府南丹市)西口に、こだわりの品を展示したり、店の紹介をしたり、箱の中を自由に使える「レンタル ハコ」がお目見えした。駅西口にある園部文化観光協会が駅周辺のにぎわい創出へ、70個の箱を並べた。 【地図】「ハコ」のレンタルを始めたJR園部駅はここ 箱は45センチ四方。一個あたり1カ月1500円で貸し出す。11月17日に初めて開かれた箱作りのワークショップでは、5枚の板を参加者が組み合わせ、木目の箱に仕上げた。協会内の壁際に並べていく。 箱の中をどう使うかは自由。料金箱を置けば無人販売もできる。参加者は「駄菓子を並べて、子どもが集まる場に」「自分が読んでほしいお薦めの本を置いては」といった案を出し合った。 参加した藪本那奈さん(27)=園部町=は「うちの犬の写真を飾りたい。インスタのQRコードも置いて、犬好きの人とつながれれば」。 企画に関わった京都美術工芸大の安藤眞吾名誉教授は「われわれが想像もつかない発想で使ってほしい」と呼びかける。 園部駅は、近くに京都建築大学校や京都医療科学大があり、多くの学生が朝夕に乗降する。ただ、ほとんどが素通りという課題があり、魅力作りに向けたアイデアを同協会が今夏に募集。最優秀賞に選ばれたプロジェクトとして「レンタル ハコ」が始動した。