「チャンネル変えた」女芸人No.1決定戦に“最低の声”、過去優勝者もブレイクせずの問われる開催意義
12月10日に放送された『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)。その決勝戦のネタが物議を醸している。 【写真】「こんなのセクハラ」物議を醸した女性芸人の“ほぼ裸”水着ネタ 今大会は過去最高の903組がエントリー。a、b、cブロックの予選を勝ち抜いた3組が最終決戦に進んだ。ところがこのファイナルラウンドで事件は起こる。 トップバッターは芸歴12年目、2年ぶり4度目の決勝となったにぼしいわし。彼女たちが繰り広げた漫才は、「アイドルは卒業して初めてトイレの大をするのでは?」という仮定のもと、その瞬間の緊張ぶりなどを妄想。さらには食事どきにははばかられる言葉を何十回となく連発したのだ。2人のネタ終わり、司会を務めるフットボールアワー後藤輝基は「遅めの食事の皆さん、申し訳ございませんでした」と陳謝したほどだ。 続く2組目は、5年ぶりの決勝進出を果たしたピン芸人・紺野ぶるま。総務部の女性社員・たまきふるよが、年下の男性社員・田口を狙おうとする1人コントを演じた。その際、たまき(紺野)は田口に対し、「たまきさんとか言わなくて大丈夫です。うちの部署、すごくフランクだから、私もこれからは、たぐちんって呼ばせてもらう」としながら、自らの名前に“ん”をつけて呼ばせていた。 3組目は、初の決勝進出となるコンビ・忠犬立ハチ高。彼女たちが披露したのは、書き上げたという官能小説を読み上げるもの。タイトルは「熟れた野獣」。だが肝心の性描写は雑で、まったく関係のない文章の比喩表現だけは上手いというネタだった。
《過去最低の質も品もない賞レース》
3組ともいずれも「下ネタ」かぶりという異例の出来事。「全部下ネタ」という言葉が一時期トレンドワードにあがったほどだった。 最終的には、にぼしいわしが8代目王者に輝いたのだが、それ以前に決勝進出者に対する嫌悪感の声が殺到。 《the w 過去最低の質も品もない賞レースだった》 《下品なネタ2連続で不快さが勝ったのでチャンネル変えた》 《コンプラ無視の下ネタ多すぎ。何だあの決勝。ひどい大会》 などなど、ネタの優劣とは関係ないところで批判を浴びてしまったのだ。これについて意見するのは制作会社スタッフ。 「漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でも下ネタは珍しいのに、今回の『THE W』では下ネタのオンパレード。結局、笑わせたら勝ちのようなところはありますが、下ネタで笑いを取りに行く姿勢はどうなのでしょうか」 そもそもこの大会に開催意義はあるのだろうか? 「優勝者のネームバリューも年々落ちて、本当にブレイクしたとは言いづらくなってますね。5代目はオダウエダ、6代目は天才ピアニスト、7代目は紅しょうが。コンビ名はなんとなく認識していても、それぞれの顔や個人名をすぐ答えられる人は少ないでしょう。どうもテレビ局の中だけで盛り上がっている大会の印象がありますね。また、にぼしいわしに他の番組からオファーが殺到したとしても、今回の決勝ネタはしづらいですよね」(放送作家) 果たして来年以降も続くのだろうか……?