参院選長崎2025 与野党対決 自民候補決まらず
参院選は7月3日公示、20日投開票が有力。長崎選挙区(改選1)は国民民主の県議、深堀浩氏(59)と共産の党県委員会常任委員、筒井涼介氏(31)、参政の党県支部連合会長、黒石隆太氏(33)の3新人が立候補を準備している。迎え撃つ自民は3期目を狙う現職の古賀友一郎氏(57)と、新人の県議、山下博史氏(50)の公認候補争いを続けている。顔ぶれは決まっていないが、与野党対決の構図となる。 自民の公認争いは昨年6月に表面化。古賀氏に対し「地域活動が見えない」といった不満が出て、離島支部などが山下氏を推した。県連は党員投票で選ぶ方針を決めたが、党本部が「禍根が生じる」と懸念した。 県連の選対委員会は12月まで再協議。加藤竜祥委員長が「挙党態勢を組むため、2人の上申がベター」と決断した。党本部の裁定を待つが、県連内では「どちらが選ばれてもしこりは残る」との声も漏れる。 対する野党。労働団体や国民民主、立憲民主、社民3党県連でつくる選挙協力の枠組み「7団体懇話会」は昨夏に深堀氏の支援を確認。昨秋の衆院選では自民派閥の裏金問題で「政治とカネ」が争点となり、全国的に立民、国民とも議席を増やした。ただ、県内3小選挙区では2、3区で立民が敗れ野党が負け越した。 共産の筒井氏は初の選挙に挑む。衆院選で1区から出馬して敗れた参政の黒石氏はリベンジを狙う。日本維新の会も擁立を模索している。