この冬の道路除雪 県は除雪車のオペレーターのワンマン化を試験的に導入
富山テレビ放送
県の道路除雪対策本部が開設されました。 今シーズンは、除雪機のオペレーターのワンマン化を試験的に導入します。 県庁の道路除雪対策本部は土木部道路課に設けられ、15日朝9時に本部設置の看板がかけられました。 この冬、除雪対象となるのは県が管理する道路のうちおよそ93%にあたる2300キロメートルあまりです。 今年は、除雪機を動かすオペレーターの担い手不足を補うため後方確認用のモニターを設置し、これまでの助手との2人乗りをオペレーターのみのワンマン化を試験的に導入するとします。 このほかAIを活用し、県が設置する道路監視カメラの画像から路面の積雪状況を 判断、インターネットで情報発信する取組みを強化し、県は災害級の大雪にも備えることにしています。 鉄道でも、雪への備えが始まっています。 県内を東西に走る生活路線、あいの風とやま鉄道では、除雪車の点検作業が行われました。 *リポート 「去年導入された除雪車です昨シーズンは暖冬のため1回だけの出動でしたが、今年は冬型の気圧配置が強まると見られていてその活躍も増えそうです」 あいの風とやま鉄道では、雪を押しのけるラッセル機能と雪をかき込んで飛ばすロータリー機能を併せ持つ除雪車を昨シーズンまでに2台導入しました。 点検作業では、線路上の雪をはらう「ウイング」や線路内の雪をかき出す「フランジャー」と呼ばれる装置が正常に動くか、確認が行われました。 除雪車は線路上に20センチ以上の積雪が予想される場合に出動し、15日点検が行われた除雪車は富山駅と新潟県糸魚川にある市振駅間、往復およそ117キロの除雪を行います。 *あいの風とやま鉄道施設課 宮田雄生さん 「今シーズンは気象庁の予報でもある通り大雪が見込まれている。(乗客が)定時の列車に乗れるよう守っていく2021年1月のような大雪が来ても安全安定輸送を確保できるよう準備を進めてまいりたい」 今後、試運転や点検を重ね、本格的な雪のシーズンに備えます。
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