IWGPジュニア王者SHOがKUSHIDAに敗れる 高橋ヒロムは悪夢の開幕2連敗
「プロレス・新日本」(13日、後楽園ホール) 11日・千葉大会で開幕したジュニアヘビー級最強決定リーグ戦「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア31」が2日目を迎え、新日本ジュニアのエース、高橋ヒロムがまさかの開幕2連敗を喫した。 【写真】ショック引きずり、茫然自失の高橋ヒロム メインイベントのBブロック公式戦でDOUKIと対戦したヒロムはなかなかペースをつかめず、最後はこの日、再三捕まっていたイタリアンストレッチNo.32にまたもや捕獲されて16分35秒、レフェリーストップ負け。 初日を出したDOUKIが「これが新日ジュニアだ!新日ジュニアの顔のヒロムを倒した。後は優勝するだけだ!」とマイクアピールする中、ヒロムはバックステージで「落ちたな。ああ、終わったぜ、ああ、クソ。逆に笑えてきたよ。アッハッハッハッハ、覚えてねえな」とむなしい高笑いを響かせた。 セミファイナルのAブロック公式戦では、新日本ジュニアの顔役エル・デスペラードと成長著しい藤田晃生が、ストロングスタイルの好勝負を展開した。 場外での足関節技の掛け合いからデスペラードはマフラーホールド、レッグロック、インディアンデスロックと藤田の左膝を攻め抜くが、藤田もニークラッシャーを跳び膝蹴りで回避するとニールキック、スワンダイブ式ミサイルキック、PKで反撃。終盤、ピンチェ・ロコを着地されて脇固めで切り替えされたデスペラードだが、丸め込みからのヌメロ・ドスで17分16秒、熱戦に終止符を打った。 デスペラードは「藤田、カバン持ちかと思ったら、ちゃんとできんじゃねえか」と、ぶっきらぼうな口調で藤田の健闘をたたえた。星はともに1勝1敗となった。 IWGPジュニアヘビー級王者のSHOはBブロック公式戦でKUSHIDAと対戦。試合前、SHOから負傷欠場中のYOHの補欠呼ばわりされたKUSHIDAは、セコンドの高橋裕二郎の介入にも悩まされたが、急所打ちからのショックアローをクロスアーム式ジャックナイフエビ固めに切り返して6分31秒、フォール勝ちし、開幕2連勝を飾った。SHOは1勝1敗となった。 KUSHIDAは「やっちまったなあ!あの時より今がベストなんだ」と会心の笑み。現王者からの勝利に「どういうことか分かるか?IWGPジュニアヘビー級チャンピオンに勝ったんだ!いつでもどこでも挑戦できる権利をいただきました。どのタイミングで使うかは内緒話だ。OK、SHO、せいぜいベルトを持ってる間に、おまえのレスラーとしての価値を、あのベルトの価値に引き上げてもらうんだな、俺が挑戦するまでに」と、SHOに通告した。 Aブロック公式戦ではBUSHIとティタンのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同門対決が実現。ティタンは観客の入場口の上から客席通路のBUSHIへのプランチャで度肝を抜くと、スイングDDT、ダイビングフットスタンプとたたみかけてこの日、2度目のジャベ・インモルタル(入り方がオリジナルの鎌固め)で8分43秒、開幕2連勝を飾った。 開幕2連敗となったBUSHIは「ティタンの実力は知ってる」とぼやきつつ、「まだ開幕2戦目だぞ。ここで終わるわけにはいかねえ。まだ終われない」と、巻き返しを誓っていた。 この他、Aブロック公式戦ではROHのブレイク・クリスチャンがケビン・ナイトを破って開幕2連勝を飾り、ナイトは1勝1敗。クラーク・コナーズはノアのHAYATAを破り、ともに1勝1敗。金丸義信はTJPを破り1勝1敗。TJPは開幕2連敗となった。 Bブロック公式戦はノアのニンジャ・マックがフランシスコ・アキラを破って開幕2連勝を飾り、アキラは1勝1敗。ロビー・イーグルスはドリラ・モロニーを破って1勝1敗と初日を出し、モロニーは開幕2連敗。石森太二はドラゴンゲートのドラゴン・ダイヤを破り開幕2連勝。ダイヤは開幕2連敗となった。