【MLB】カージナルスの新戦力ソニー・グレイが右ハムストリングを痛める ドジャースとの開幕戦に先発予定
カージナルスは日本時間3月5日に行われたナショナルズとのオープン戦に先発して「右ハムストリングの張り」で降板したソニー・グレイについて、MRI検査の結果、「軽度の緊張」が見つかったことを発表した。3年契約で加入し、移籍1年目ながらすでに開幕投手に指名されているグレイだが、ジョン・モゼリアック編成本部長は「おそらく難しいだろう」とグレイが開幕投手を回避する可能性について言及している。長期離脱は回避できる見込みだが、グレイは故障者リストに登録された状態でシーズン開幕を迎えることになりそうだ。 グレイはツインズ時代の2022年にも2度にわたって右ハムストリングを痛めており、今回はその経験が生かされたようだ。グレイは「2022年のことを覚えているよ。今回と同じような場所に違和感を覚えた。そのときはさらに2~3球投げてから無理だと判断したけれど、今回は違和感を覚えた時点で止めることができた」とコメント。「開幕に間に合うとは断言できないけれど、2022年のときよりもいい状態であることは間違いない」と現状を前向きに捉えている。 グレイは日本時間3月29日に行われるドジャースとの開幕戦に先発する予定だったが、極めて赤に近い黄信号が灯っている。ただし、モゼリアック編成本部長は投手補強に動く可能性を否定。グレイが登板できない場合、オリバー・マーモル監督は4人のベテラン投手(マイルズ・マイコラス、カイル・ギブソン、ランス・リン、スティーブン・マッツ)のうちの誰かに開幕投手を任せる方針のようだ。グレイの離脱に伴い、マシュー・リベラトーアとザック・トンプソンが先発ローテーションの最後の1枠を争うことになるだろう。 現在34歳のグレイは昨季ツインズで32試合に登板して184イニングを投げ、8勝8敗、防御率2.79、183奪三振を記録。リーグ2位の防御率をマークしたことが高く評価され、サイ・ヤング賞投票では2位にランクインした。シーズン終了後にFAとなり、カージナルスと3年7500万ドルの契約を結んでいる。