江戸期から昭和まで、レトロな看板紹介 天童で企画展
天童市の旧東村山郡役所資料館の企画展「天童のレトロな看板」が同館で開かれており、江戸時代後半から昭和までの看板を中心に134点を紹介している。 同館によると、日本には千年以上前から看板が存在し、当時は識字率の低さからサンプル商品をかたどった模型看板が主流だったという。江戸時代になり識字率が上がると屋号や商品名を文字で表した看板が登場し、明治以降は製造技術の発達で紙製や木製から金属製へと変化した。 企画展では、医薬品や商店をPRする木製の看板をはじめ、殺虫剤や化粧品、学生服を宣伝するホーロー製の看板を展示。女優の松山容子さんがレトルトカレーを持ちほほ笑んでいる看板からは、レトロな昭和の雰囲気が感じられる。 象を模した製薬会社のマスコット人形、旅館や豆腐店で使用されていたはんてん、昭和初めに天童市糠塚にあった天童競馬場を紹介する本紙記事などもある。12月15日まで。