トランプ氏が4年前の大統領選を覆そうとした事件、裁判手続き延期…起訴取り下げに向けた動きか
【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ次期大統領が2020年の大統領選での敗北を覆そうとしたとして起訴された事件を巡り、捜査を担当するジャック・スミス特別検察官は8日、首都ワシントンの連邦地方裁判所に裁判手続きの延期を要請し、認められた。起訴取り下げに向けた動きとみられる。
スミス氏は地裁に提出した書簡で、被告のトランプ氏が来年1月に大統領に就任予定であるとし、「前例のない状況」を受けて司法省が今後の方針を改めて決定すると説明した。
トランプ氏が勝利した今回の大統領選後、米メディアはトランプ氏が起訴された4件のうち連邦法違反の2件について、司法省が現職大統領を刑事訴追しない方針に基づき起訴を取り下げる検討に入ったと報じた。残る2件の州法違反事件も裁判停止などの措置が取られると想定されている。