陸自オスプレイ、飛行見合わせ 米軍の運用停止で再び
米軍が輸送機オスプレイの運用を一時停止したことを受け、陸上自衛隊は10日、災害対応などの任務を除き、保有するV22オスプレイ全17機の飛行を同日から当面の間見合わせると発表した。陸自は10月下旬に与那国駐屯地(沖縄県)で起きた損傷事故の再発防止策を取った上で、11月15日に飛行を再開したばかりだった。陸自は「安全確保を最優先した」と説明している。 AP通信によると、11月に米西部ニューメキシコ州の米軍基地で墜落につながりかねない事故があった。鹿児島県・屋久島沖で昨年11月、米空軍機が墜落した死亡事故と同様、金属劣化が関与している可能性もあるという。米海兵隊と海軍、空軍は、海軍航空システム司令部の提言に応じて運用を停止した。 オスプレイを巡っては、屋久島沖での事故を受け、米軍が全世界で飛行停止し、陸自も見合わせた。米軍と陸自は今年3月、飛行を再開した。 だが10月27日には与那国駐屯地から離陸しようとした別の陸自機が操作ミスで左翼を地面に接触させるといったトラブルが相次いでいる。