長崎・大石知事の政治資金問題 元監査人、集中審査に出席へ 後援会関係者はリモート
長崎県の大石賢吾知事の政治資金問題について、県議会総務委員会が28~30日に開く集中審査に、大石氏の後援会の元監査人が参考人として出席することが22日、関係者への取材で分かった。9月下旬に同問題で初めて開かれた集中審査に出席し、次回の出席要請には出欠を保留していた。当初欠席すると返答した別の後援会関係者もリモートで参加する意向を示し、参考人は現時点で計6人となる見通し。 同問題では医療団体の寄付計286万円が自民党支部などを経由し、大石氏の後援会へ流れた「迂回(うかい)献金」疑惑などが浮上。真相究明のため総務委が集中審査を実施している。9月下旬の最初の集中審査では、出席した大石氏と元監査人の主張が食い違い、審査を継続している。 総務委は次回の集中審査の参考人として関係者20人に出席を要請。同問題に詳しい弁護士や県医師連盟委員長、県建設業協会会長が参加する。大石氏の公務と政務の混同も問題視されており、元県秘書課長も出席する。 新たに参加を決めた後援会関係者は県庁の別室から音声のみのリモートで証言する予定。大石氏も出席する方向で調整している。