柿内秀賢さん

“一歩先を行く手の届く贅沢”をテーマにした情報紙「ビズスタ」から、社会で活躍するビジネスパーソンのウェルネスなライフスタイルに役に立つ最新情報をお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ビズスタ THE REAL WELLNESS」（毎週土曜7:25～7:30）。「ビズスタ」編集長・佐原雅之がパーソナリティをつとめます。3月23日（土）の放送は、ゲストにパーソルイノベーション株式会社 Reskilling Camp Company代表・柿内秀賢（かきうち・ひでよし）さんにお越しいただき、今注目されている“リスキリング”について話を伺いました。

佐原：業種、業界を問わず、いろいろな企業がリスキリング（市場ニーズに適合するために新しいスキルを意図的に獲得すること）に注目しています。しかし、思い通りの成果が出ている企業ばかりではありません。そこで今回は、法人向けリスキリング支援サービス「Reskilling Camp Company」を立ち上げた柿内秀賢さんにお越しいただき、今求められているリスキリングについてお話を伺います。 柿内：「個人が自主的におこなう学び直し」として捉えられがちなリスキリングですが、今求められているのは“組織を変革するリスキリング”です。組織のリスキリングにおいては、企業の戦略、組織構造、組織の階層、部署、メンバー構成など、デジタル化を推進していくうえで、いろいろな要素が関わります。 そのためリスキリングは、eラーニング（インターネットを使った学習システム）の導入や資格取得の支援、研修だけではうまくいきません。例えば、事業の理解も深く、メンバーの強みも理解している。組織の目的を理解し、部署間の価値観やスキルの違いを乗り越えられる。そのような現場をマネジメントするリーダーこそが、チームのリスキリングを成功に導き、組織を変える原動力となるのです。 佐原：柿内さん著者の書籍「リスキリングが最強チームをつくる」（ディスカヴァー・トゥエンティワン）が3月22日（金）に発売になりました。そちらでは、その方法を具体的に学ぶことができるのでしょうか？ 柿内：はい。こちらは、大手自動車メーカーや商社グループなど、多くの企業のリスキリングを支援してきた「Reskilling Camp」のサービスをもとにメソッドをまとめた、リスキリングを成功に導くリーダーのための一冊です。 私自身も、人材紹介事業の営業部長から、オープンイノベーション推進部の立ち上げ、DXプロジェクトの企画推進、新規事業開発を担う過程でリスキリングを体験しています。本書のメソッドは、リスキリングを実施するリーダーにとっても、新しいスキルを学習するチームメンバーにとっても、成果につながるものとなっています。 （TOKYO FM「ビズスタ THE REAL WELLNESS」2024年3月23日（土）放送より）