安倍晴明、まさかの『源氏物語』誕生をアシスト? ラストの展開にSNSも大盛り上がりに【光る君へ】
吉高由里子主演で紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。8月4日放送の第30回「つながる言の葉」では、道長の嫡妻・倫子の大胆な行動と、安倍晴明が『源氏物語』誕生の思わぬアシストをするところが描かれ、SNSも次々に巻き起こる予想外の展開に揺れた(以下、ネタバレあり)。 【写真】おもしろい物語を書く女子がいると道長に話す藤原公任 ■ 自分が闇のなかにいると感じた道長は…第30回のあらすじ 一条天皇(塩野瑛久)は、皇后・定子(高畑充希)の死後4年が経っても、藤原道長(柄本佑)の娘である中宮・彰子(見上愛)には見向きもせず、定子の兄・藤原伊周(三浦翔平)にそそのかされるまま、『枕草子』に描かれた定子の思い出に浸るばかりだった。彰子のことを案じる嫡妻・倫子(黒木華)ともすれ違いが生じ、自分が闇のなかにいると感じた道長は、陰陽師・安部晴明(ユースケ・サンタマリア)の元を訪れる。 晴明の答は「今、あなた様のお心に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ。それこそが、あなた様を照らす光」だった。道長は、仲間の貴族たちにも相談。藤原行成(渡辺大知)が「『枕草子』を超えるおもしろい読み物があれば」と提案すると、藤原公任(町田啓太)は、自分の屋敷に出入りしている女が、おもしろい物語を書いていると言い出す。それは「前の越前守・藤原為時(岸谷五朗)の娘」、まひろのことだった・・・。
母の執念…倫子様の大胆な行動にSNSで賛否
彰子が一条天皇の子を身ごもったのは、入内してから実に9年後。ここまで時間がかかった理由は、そもそも彰子が入内したのが、現在で言うとまだ小学5年生に当たる11歳なので、早熟な平安時代と言えども、さすがに「まだ早い」とブレーキをかけたのではないかということ。そして天皇が定子を忘れられなかったからというのも、少なからずあるだろう(ただ実際の一条天皇は、そうそうに定子の妹に手を付けて、懐妊までさせたりしたのだけど)。 しかしここで黙ってなかったのが、彰子の母で道長の北の方・倫子様だ。思えばこのお方は、一見おっとりしているように見えて、一目惚れした道長をあらゆる手段を使ってゲットしたという、ガッツにあふれるお嬢様だった。 もちろん彰子が天皇に放ったらかしにされていることを静観するはずもなく、天皇に「あなたから歩み寄ってよ!」的なことをバシッと言い放った。温厚な道長くんすらちょっとキレるほどの、大胆すぎる行動はSNSで賛否が。 「帝に直訴とはなんと大胆な! 娘のために命を賭ける母の執念」「かしこく立ち回ってきた倫子様を揺さぶる、母としての愛情と失敗を知らぬプライド」「無敵のお嬢さまだった倫子が、娘のことでどうにもならない挫折を味わう。世のままならなさ」「確かに母として中宮さまをこのままにしておけないってのはわかるけど、さすがにそこまで言う?」「(伊周の)呪詛よりも倫子どののほうがこわい」などの、さまざまな意見が並んだ。 そして返す刀で、道長に対しても「私のことなんか全っっっ然理解してないんだから!」とぶった切っていった倫子様。こちらにも「倫子さまがどんなにコミュニケーション取ろうと頑張っても、壁を作ってたのは道長の方なんだから、今更何言われてもおもねらずに行動するわな」「倫子さま、彰子を見ない帝に、自分を見ない道長を重ねている?」「道長くんに『分からん!』と言われた時の、寂しそうな倫子さま・・・涙」という同情の声があふれた。