【日本市況】自動車株が上昇、日産とホンダ合併検討-日銀控え債券高
為替
東京外国為替市場の円相場は1ドル=153円台半ばで推移。FOMCと日銀会合を前に持ち高調整でドルが売られ、円が買われる場面もあった。
ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは「特に材料は出てないが、FOMCと日銀会合を前にしたポジション調整でドルがやや売られた」と語る。
一方、三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のバイスプレジデント、小野寺孝文氏は、タカ派的な米利下げに続いて日銀が利上げを見送れば、ドルは155円を突破する可能性があるとみる。ドル・円はテクニカル面で上昇の「モメンタムが強い」とし、植田和男総裁が来年1月の利上げを強く示唆しない限り、円売り圧力が強まると予想した。
債券
債券相場は上昇。きょうから2日間の日程で行われる日銀の金融政策決定会合で利上げ見送りが見込まれる中、来年1月会合でも利上げしない可能性が意識され、買いが優勢となっている。
金利スワップ市場では1月23、24日の会合までの利上げ確率が63%台と約1カ月半ぶりの水準に低下。11月25日には88%台まで上昇していた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは「会合後の植田総裁の会見で1月会合での利上げ見送り観測が強まるリスクがくすぶっている」と指摘。その一方で、日本時間19日未明にFOMCの政策発表を控える中、1月の日銀利上げの可能性も残ることから、相場が一方向に動いていく可能性は低いのではないかとも述べた。
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Momoka Yokoyama, Masahiro Hidaka, Daisuke Sakai