オーナー念願のTC24-B1Zは製造数20基目にあたる、記念すべきユニット|進化形L型エンジンチューンに迫る!
TC24に合わせて駆動系や足まわりもモディファイ
ツーリングが好きで、旧車といえども走行距離は年間2万kmは軽く超える。ちなみに奥さまも旧車好きで、走らせるのも大好き。夫婦で、ハコスカに乗ってイベントや旅行に出かけることも多々ある。そんなオーナーの、TC24快適エンジョイメニューをいくつか紹介しておこう。 まず駆動系は、ミッションを耐久性の高い71Cに換装。ギアは1~3速までをクロスさせ、低速時のもたつきを解消。合わせて5速を0.75、ファイナルは3.9とハイギアード化し、高速巡行に備えている。クラッチは、扱いやすさと高い伝達力を両立したOS技研のカーボンツイン。フライホイールはレスポンスよりも操作性を重視した標準仕様を組み合わせている。 足まわりは、パーツアシストの車高調をベースにモディファイ。単にバネレートを下げるのではなく、ブッシュの強化やアームのピロボール化により路面追従性を高め、高いコーナリング性能をキープしたまま、乗り心地の良さも追求していることがポイント。さらに、フロントはキャスター調整を可能にしたことで直進安定性もアップ。TC24のトルクフルなエンジン特性が際立つハイウェーでの走りは、文字通りいつまでも走り続けたくなるフィーリングだ。
コックピットも乗りやすさや扱いやすさを追求
当然、インテリアも快適性を重視したモディファイが施される。ナルディに交換されたステアリングは電動パワステ化されており、ブレーキはマスターバックが大容量化され、操作も容易だ。シートは左右ともレカロのリクライニングタイプに交換している。クーラーも装備する予定で、コンプレッサーの取り付けスペースは確保されている。 奥さまがヒールを履いていても操れるほど、乗りやすい仕上がりのTC24-B1Zを搭載したハコスカ。「いずれ、ミッションをOS技研のシーケンシャルに変えて、パドル化します」と目を輝かせるオーナー。TC24を悠々自適に楽しむためのアイデアはつきない。 初出:Nostalgic SPEED Vol.025. 2020年8月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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