米FRB、翌日物リバースレポの金利引き下げ-市場の円滑な機能狙う
(ブルームバーグ): 米金融当局は18日、主要政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の引き下げに加えて、実効FF金利の制御を支援する翌日物リバースレポ(RRP)ファシリティーの提示金利を引き下げると発表した。米短期資金市場の円滑な機能を確保するのが狙い。
具体的には、RRPを利用する金融機関に支払う金利を0.3ポイント引き下げて4.25%とする。FF金利誘導目標レンジの利下げ幅(0.25ポイント)よりも0.05ポイント大きい引き下げで、これにより同レンジ(4.25-4.5%)の新たな下限と同水準になる。
短期金融市場の投資家に代替的な投資手段を提供するRRPの応札・落札額は現在、約1320億ドル(約20兆4300億円)。22年末には2兆5500億ドルのピークに達していた。RRP金利は実効FF金利の事実上の下限として機能する。
ウォール街は、RRPの応札・落札額を米金融システムにおける余剰流動性を反映する目安と見なし、金融当局が量的引き締め(QT)のプロセスを通じて、バランスシート圧縮をどの程度継続することができるか推測する手掛かりとしている。連邦公開市場委員会(FOMC)は18日の声明でバランスシート圧縮を続ける方針を表明した。
市場ウォッチャーは今回の措置について、短期金融市場金利に下押し圧力となり、マネー・マーケット・ファンド(MMF)などが利用する当局のファシリティーの資金残高にさらに影響が及ぶ公算が大きいと指摘している。
原題:Fed Tweaks Rate on Key RRP Tool for First Time Since 2021 (1)(抜粋)
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Alex Harris