末永和也

◇１９日　プレミアムＧⅠ「第１１回ヤングダービー」２日目（群馬県・桐生ボート） 　ここしかないという展開を見事にとらえた。２日目８Ｒは４カドから中島秀治がコンマ０７のスタートから一気にスロー勢をのみ込んで行くが、その展開を待ってましたとばかり、５コースの末永和也（２５）＝佐賀＝がまくり差して２Ｍを先取。初日９Ｒからの日またぎ連勝に成功した。 　「秀治のおかげです」と末永は勝利をアシストしてくれた中島にまずは感謝を伝えた。それも仕方ない。ここまで結果は出しているものの、足いろは前検から低空飛行が続いている。この日も「まくり差しができるような足ではなかった。伸びは初日よりましになったけど普通あるかないかくらい。ターンがめっちゃ重くて良くならない。整備もしたし、今節はセット交換も当たってないのでペラしかないのかな」と表情はさえない。ここからはペラと向き合い、少しでも良い部分を探す作業に入る。 　仕上がりには弱気なコメントが続いたが、予選を戦う上ですでに２勝を挙げているのは大きい。「（１着を）取れる時に取っておきたい。みんなが仕上がる前にですね」と前を向く。実力だけなら若手の中でも屈指の存在。エンジンを底上げして充実の予選中盤戦へと向かう。