「光る君へ」の安倍晴明はビジネスマン!ユースケ・サンタマリア「かっこよくしようとは思っていない」
さらに、「あと安倍晴明ってみなさんが思っているより身分が低いんですよ。だからちょっとはい上がろうとしている」と掘り下げ、「もっともっと上に行きたいっていう向上心もありつつ、そういう今まで見たことのないような。だから別にかっこよくしようとは思っていなくて、見ていて不思議な感じになると思います。“え! 陰陽師ってこんなだとは思わなかった”みたいな。そういうところを狙っているって感じかな…僕は」と役へのアプローチを明かした。
兼家のもとでは「呪詛」の力も発揮して藤原家の繁栄に尽くしてきた晴明だが、彼の策によってついに兼家は孫である花山天皇(本郷奏多)を退位させることに成功。第11回では孫である一条天皇(高木波瑠)の即位式が執り行われた。また同エピソードでは晴明が兼家の息子・道隆(井浦新)の嫡男・伊周(三浦翔平)と長女・定子(中村たんぽぽ)と対面。兼家は晴明に「わしは摂政にまで登りつめた。これから先は道隆の世である。晴明、どうかよろしく頼む」と藤原家の今後を託していた。 兼家との黒い癒着が描かれてきた晴明だが、兼家や藤原家に対してどんな感情を抱いているのか? ユースケは「実際は好きでもないんだけど内心は嫌いになれないみたいな、そういう感情だったんだと思います」と分析。「5月から撮影をやっていて、藤原家の方とばっかりなんですよ。ただやっぱり嫌な思いもさせられたりとか、あと何か自分でコントロールしようとしたりそういう中で結構楽しんでいるっていうセリフまであって。ただ単にビジネスとして利用しようとしているっていうだけでもなく、やっぱり藤原家っていうものに対してある種の感情というか愛情に近い何かを持っていて、でも藤原家がどんどん崩れていくこともわかっている。でもそれをどうすることもできない。そこはドライに見ているんだけど、ちょっとやっぱり思うところはあるみたいな、そんな感情ですよね」と晴明が藤原家に損得を超えた感情を抱いていると見ている。
第11回では晴明がまだ幼い定子を凝視する場面もあったが、晴明には何かが見えたのか。今後の暗躍に期待が高まる。(編集部・石井百合子)