398万円から楽しめる“新感覚のアメ車”がイイ!!! キャルズ・モーターのハバナに注目!!!
2024年1月12日から開催された「東京オートサロン2024」(千葉県・幕張メッセ)に出展したキャルズ・モーターのクルマがオモシロい! 【写真を見る】キャルズ・モーター「ハバナ」の細部を徹底チェック!!!
完成度の高いコンプリートカー
全幅いっぱいまで広げられた存在感たっぷりのフロントマスクは、ギラギラと輝く格子状のメッキグリルと大きな角形ヘッドランプで埋め尽くされているほか、その下側に巨大なメッキバンパーが飾られているあたりは、いかにも古き佳きアメリカ車の装いといっていいだろう。しかも、このど派手なフロントマスクが、クルマ全体のフォルムに意外なほどすっきりと溶け込んでいるのだから、デザイナーの腕前は決して悪くなさそうだ。 人によっては「ミツオカの新型車?」なんて思いかねないこのクルマ、実は今年設立されたキャルズ・モーターからリリースされたモデルで、その名をハバナという。 キャッチフレーズとして“新しき良きアメリカン”という言葉が添えられたハバナのベース車はトヨタの「ライズ」で、1.2リッター・ガソリン・エンジン/前輪駆動と1.0リッター・ガソリンターボ・エンジン/4輪駆動の2タイプを用意。価格は前者が398万円から、後者が424万円からとされている。 その個性的なデザインを生み出すために多くのボディパーツが新たに作られたことは想像に難くない。たとえばフロントまわりではボンネット、フロントフェンダー、フロントグリル、バンパーなどが専用品とされているほか、リヤではテールゲート、リアバンパー、テールライトなどのパーツが新たに開発された。ちなみにベース車との価格差はおよそ150万円という。 実はキャルズ・モーターからは、このハバナ以外にも「ベアス」(スズキ・ジムニー)、「ベアスプラス」(スズキ・ジムニー・シエラ)、「ソノバ」(ニッサンNV200バネット)、「カリカ」(トヨタ・ハイエース)などがリリースされており、いずれのデザインも1960年代から1980年代のアメリカ車を思い起こさせるものばかり(カッコ内はベース車名)。 キャルズ・モーターの母体となったのは、カーオーディオでお馴染みのアルパインで、同社は数年前から事業拡大の一環としてエアロパーツなどの企画・販売を行なってきた。キャルズ・モーターは、その考え方を一歩押し進めて、パーツ単体ではなくコンプリートカーを取り扱うブランドとして立ち上げられたということらしい。 キャルズ・モーターの製品は、カーオーディオなどで名高いアルパインの系列会社が運営する販売会社として全国に6店舗を構えるアルパインスタイルで購入できる。アルパインスタイルでは各種アルパイン製品も取り扱っているので、キャルズ・モーターの製品にマッチしたオーディオやナビゲーションシステムなどに関するアドバイスも受けられそうだ。
文・大谷達也 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)