顧客に睡眠薬を飲ませて放火…“リア充エリート”野村証券マン(29)が2600万円を奪って道を踏み外すまで
順風満帆の生活のはずが…
卒業後は野村証券に入社した。激務で知られるが、入社7年目だった梶原容疑者の年収は1000万円以上だったと見られる。 「20代半ばで結婚し、子どもにも恵まれたと聞いています。順風満帆の生活を送っていると思っていましたが……」(前出・知人) 道を踏み外していた。 「仕事で知り合った別の顧客に投資を持ち掛けたものの、数千万円の損失を出していた。今回奪ったカネも、損失を取り戻すべく、バイナリーオプション(一定期間後に為替レートが目標レートを上回っているか、下回っているかを予測するハイリスク商品)などにつぎ込んでいたと見られます」(前出・記者)
被害に遭った夫婦の嘆き
一方、被害に遭った80代夫婦の自宅は壁の一部が焼け落ちていた。 「事件から約1カ月後、奥さんと会いましたが、憔悴した様子でした。家は原形を保っていますが、火事の影響で部屋中に悪臭が漂っているそうです。でも、修復はしないみたい。『あんな事件があって、この家に住むことはできない』と嘆いていました」(近隣住民) 相場操縦事件など不祥事が続く野村証券。またも社員が一発レッドカードの蛮行に手を染めたのだった。 ◆◆◆ 「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス: https://bunshun.jp/list/leaks
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月14日号