福岡に逸材現る! ケガから復帰後即144キロ! 沖学園2年生エース・川畑秀輔に注目だ!
5月に行われた福岡地区大会決勝では福岡工大城東を5安打、2失点完投勝利。準決勝の福岡大若葉戦では自己最速144キロをマークした沖学園の2年生エース川畑 秀輔。 【一覧】第11回 福岡地区高等学校野球大会 結果 鬼塚佳幸監督は川畑について、 「まだ2年生なので最後の夏までには150キロという目標を達成できるんじゃないかなとは思っています」と笑顔で話した。 そんな川畑は、この冬に怪我の影響で手術を受け、ようやくマウンドに上がったのが5月11日の福岡地区大会準決勝だった。ここで自己最速144キロをマークした川畑は完全復活を感じさせたが、その2日後に行われた沖縄合宿で得た課題は大きかった。エナジックとの練習試合に登板した川畑は、2対1でリードしている状況から3番手として登板するも、エナジック打線に打ち込まれ、敗戦投手となった。鬼塚監督が振り返る。 「今まで空振りが取れていたボールが、九州のトップレベルのチームに攻略されていました。自分の理想とするボールを投げたくても、ファウルで粘られたり、空振りが取れないなど思い通りの投球ができていませんでした」 ただ、この経験について鬼塚監督はプラスに捉えている。 「数日前に144キロを投げましたが、この試合では鼻をへし折られたという経験になったと思います。川畑には良い経験になったんじゃないかなとは僕は思っています。九州のトップレベルのチームを抑えるために何が必要なのか、どんなボールを覚えれば投球の幅が出るのかを、自身で考えるきっかけになればと思いました」。 チームが沖縄合宿からもどってすぐに行われた福岡地区大会決勝では2失点完投とチームを優勝に導くピッチングをみせた川畑だったが、今後、トップチームと戦う上で川畑がどう成長していくか、どんな武器を増やしていくのか。まだまだ2年生、伸びしろは十分である。川畑の成長曲線に期待したい。