バスケ日本男子「世界トップは超近い」 ホーバス監督が続投会見
日本バスケットボール協会は5日、契約を更新したパリ・オリンピックバスケットボール男子日本代表のトム・ホーバス監督(57)と記者会見を開いた。 【写真】指にボールを乗せ笑顔のホーバス氏 ホーバス監督は「五輪の出場枠を取って、ロス(ロサンゼルス)ではベスト8に入りたい。(世界トップレベルのチームとの差は)超近いよ。本当に近い」と抱負を語った。パリ五輪後、米国の家族と過ごしてリフレッシュしていたホーバス監督は、続投については悩んでいたという。日本代表の選手たちと電話で会話するなかで、気持ちが動いたという。パリ五輪前からホーバス監督の続投を望んでいたという同協会の三屋裕子会長は「パリ五輪で1勝はかなわなかったが、希望を見せてくれた。十分、チームはポテンシャルを秘めている」と話した。 続投後の初戦は21日に宇都宮市の日環アリーナ栃木で行われる2025年アジアカップ予選のモンゴル戦。八村塁ら米プロバスケットNBAなどでプレーする選手の招集はないが、昨季Bリーグを制覇した広島の選手などの名前を挙げ、「(今月の強化合宿で)若い選手たちを見てみたい。楽しみ。米国にいる選手たちは(今後、合流したときにチームにフィットできるよう)日本代表のバスケットを忘れないで」と笑った。 ホーバス監督は米コロラド州生まれ。ペンシルベニア州立大から欧州のリーグを経て日本との縁は1990年から。日本リーグのトヨタ自動車(現アルバルク東京)に入団。94年にはNBAのアトランタ・ホークスの一員としてコートにも立った(出場2試合)。米国時代を挟み、01年まで東芝レッドサンダース(現川崎ブレイブサンダース)などで活躍した。 10年から指導者の道に進み、WリーグのJX(現ENEOS)や16年リオデジャネイロ五輪の女子日本代表でコーチを務めた。 21年の東京五輪では女子日本代表の監督を務め、史上初の銀メダル獲得に導いた。その後、男子代表監督に就任。23年のワールドカップでアジア最上位に入りパリ五輪切符をつかんだ。今夏のパリ五輪ではフランスとの接戦を落とすなど3戦全敗で1次リーグ敗退した。【和田大典】