すい臓がん啓発企画を発足 クライフ、東海地方を中心に展開
名古屋大学発ベンチャーで、がんの検査キットを開発・販売するCraif(クライフ、本社東京都)は、東海地方を中心とする企業や団体と連携し、がんの啓発を行う「すい臓がん啓発プロジェクト」を立ち上げた。 同プロジェクトは、早期発見が困難で死亡者数が増加傾向にあるすい臓がんへの理解向上を目指し、名古屋大学や藤田医科大学、豊田合成、名古屋グランパス、三菱UFJ銀行など28社・団体のパートナーと、すい臓がんの啓発活動を実施する。 クライフはプロジェクトの一環として、生活習慣に関する質問への回答でリスクを判定できる「がんリスクテスト」を無償提供。東海地方在住のテスト参加者の中から抽選で100人に尿中の分子を人工知能(AI)で分析する検査キット「マイシグナル・スキャン」を無償提供し、必要な場合、提携医療機関でのフォローアップにつなげる。 小野瀬隆一CEO(最高経営責任者)は「名古屋大学発のベンチャーとしてご支援いただいた東海地方から、社会に還元していきたいとの思いがある。パートナーの皆さまとともに正しい情報を発信し、早期発見につなげたい」と語った。
プロジェクトでは、医療機関や企業の参画を募る。医療機関にはプロジェクトサイトへの記載や優待制度が用意される。協賛条件として、患者へのリスクテスト案内やポスター掲示を求める。企業にはロゴ掲載や広告枠の提供などがある。協賛条件として、一口10万円の協賛金などを求めている。