「富士山が見えるワン」 愛犬と一緒に船旅を 駿河湾フェリー 船内にペットコーナー設置へ 利用客増の起爆剤に=静岡
静岡放送
静岡県の清水港と土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」が、赤字脱却へ新戦略です。なんと、船の中に新たに設けたのは、ペットコーナー。愛好家を呼び込み、利用客数の回復を目指します。 【写真を見る】「富士山が見えるワン」 愛犬と一緒に船旅を 駿河湾フェリー 船内にペットコーナー設置へ 利用客増の起爆剤に=静岡 「駿河湾フェリー」の船内に登場した、ペットと一緒に過ごせるスペースです。駿河湾フェリーでは、これまでもペットと一緒に乗ることはできましたが、ゲージから出すことはできませんでした。それが! <利用客> 「富士山見えますよ~」 このペットコーナーでは、飼い主と一緒に景色を眺めたり、散歩したりすることができます。 <ふじさん駿河湾フェリー 小早川みづき企画営業部次長> 「全国的にも、ペット受け入れ可能な施設が増えている中で、駿河湾フェリーとしても、より多くのお客様にご利用いただきたいと」 駿河湾フェリーがペットOKに踏み切ったのには、こんなワケがありました。 <ふじさん駿河湾フェリー 滝浪勇理事長> 「車の数が(半額キャンペーン終了した)4月以降、だいぶ減ったというのがあり、やはり個人の客が料金に左右されて減っていくのがよく分かった」 フェリーを運営する一般社団法人によりますと、2023年度の輸送人員は9万9849人。前の年度より8000人ほど減り、6375万円余りの赤字となりました。コロナ禍からの団体客の回復の遅れや、運賃半額キャンペーンが終わったことで、個人客が減ったことも影響したということです。そこで目を付けたのが、ペットとの旅を望む人たちでした。ペットコーナー、利用客の反応は? <利用客> 「イヌを1時間以上、ゲージに閉じ込めておくというのはちょっとストレスになるので、非常にありがたい企画だと思う。イヌを連れてドライブに行こうということになると思いますね」 <ふじさん駿河湾フェリー 小早川みづき企画営業部次長> 「なんとかしてお客様を増やしていきたいという中での施策。伊豆にペット連れで渡ろうとしているお客様、船旅でぜひご利用いただければと思います」 利用客増の起爆剤となるか、「ペットコーナー」の正式設置は、7月中旬です。
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