加藤氏、総裁選立候補準備へ着手 岸田派・林官房長官も意欲
自民党の加藤勝信元官房長官(68)は9月の党総裁選への立候補に向けた準備に着手した。岸田派内では岸田文雄首相の不出馬を受け同派座長の林芳正官房長官(63)の擁立論が浮上。林氏は周囲に意欲を伝えた。推薦人20人の確保にめどを付けた小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は週明けに出馬表明する方向で最終調整に入った。複数の関係者が16日明らかにした。 加藤氏は16日夜のBS11番組で「総裁選に向け具体的な動きをしていきたい」と述べ立候補に意欲を示した。「推薦人が20人集まらなければ立候補できない」とも強調した。 加藤氏は茂木派に所属するが、死去した安倍晋三元首相に近く、菅義偉内閣で官房長官を務めた。茂木派は茂木敏充幹事長(68)が出馬意欲を示している。BS番組では、派閥解消の動きを踏まえ同じ派閥から2人出馬しても支障はないとの認識を示した。 岸田派内では林氏について「首相の路線を継続するには最適だ」(閣僚経験者)と推す声が出始めた。
岸田派は派閥裏金事件を受けて解散方針を決めたが所属45人のつながりは残している。