大会打率.667&来秋ドラ1候補も… 創価大の長距離砲に監督が挙げる3つの課題
創価大・立石は4日前は“逆方向”の右翼、この日は左翼へアーチを描いた
これはもう“本物”だ。創価大は24日、「明治神宮野球大会・大学の部」で環太平洋大との準決勝に12-8で勝利し、初の決勝進出を果たした。早くも来年のドラフト1位候補といわれる右のスラッガー、立石正広内野手(3年)は「3番・三塁」で出場し、左翼席中段への2ランを含む3打数3安打3打点2四球で“出塁率10割”。今大会3試合で通算打率.667(12打数8安打)の猛打を振るっている。 【画像】ドラフト注目のはずが…まさかの指名漏れ 目は虚ろで会見に臨む 創価大が初回に一挙4点を先取すれば、環太平洋大は2回に4点を奪って追いつく壮絶な打ち合い。立石は同点で迎えた2回1死二塁のチャンスに、基本通りのピッチャー返しで中前適時打を放ち、勝ち越し点をもたらした。4回先頭での第3打席にも、二塁強襲安打をマーク。しかし、これはまだ“前奏”に過ぎなかった。 10-8の接戦のままイニングは7回。1死三塁で第5打席に入った立石が、内角高めに来た初球の141キロのストレートを引っ張ると、打球は左翼席中段へ。打った瞬間にそれとわかる2ランで、勝利を決定づけた。「自分でもびっくりするような数字が残っています」とはにかむ。 4日前の佛教大との1回戦では、右翼席への2ラン、右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、“逆方向”へ伸びる打球を印象付けたが、この日は正反対で、打撃内容が実に多彩だ。創価大の佐藤康弘監督も「大学に来てからどんどん体が大きくなり、打球速度も上がっています。打った時の音も違う。本当にすごいと思います」と絶賛する とはいえ、立石が対象となるドラフトまでには、あと約1年ある。今後レベルアップすべき課題は何か。佐藤監督は「ウチでは一番いい打者ですが、侍ジャパン大学代表などに行けば、いい打者がいっぱいいます。立石はこの夏に4番を打たせてもらいましたが、結果を出せませんでした(7月にチェコで行われたプラハベースボールウィークの全4試合で4番を務めるも、14打数2安打で打率.143)」と指摘する。「真面目すぎるくらい真面目な選手なので、日頃からレベルの高い人たちとやれば、もっとうまくなると思います」とも付け加えた。ドラフト前に侍ジャパン大学代表など、レベルの高い選手の中で揉まれる環境を望んでいる。