忙しくても神社に行く人が成功者になれる理由 近所に寺院・神社があるだけで人生に好影響
■身近に社寺があると、人のいい部分を知ることができる 「ただ存在するだけで、そんな影響があるのか?」と不思議に思う方もいるでしょう。 実は、「社寺がある地域は住民の地域愛が増す」という論文もあります。それとの共通点を申し上げると、「人間をより良く(善く)思うこと」です。 地域愛が増す要因は、その地域住民がいい人だと知ることです。「うちの近所はいい人が多い」(だから近所はいい環境)と思える状況です。会社でも、「うちの職場はいい人が多い」(だからいい職場)と思っている方も多いでしょう。
人を一般的に信頼するのも、信頼に足るいい人だと思えるからです。つまり、社寺があると、どういうわけか、その社寺の参拝者や社寺の近所の人達は「参拝者はいい人が多い」「周りの人間はいい人が多い」と、人々のいい部分を「知る」のです。 世界中の人々がいい人、とまで思えるかは不明ですが、自分が住む社会の人達については、いい人な部分を知るようです。 もちろん、神社やお寺に参拝しても、他の参拝者の人柄を知る機会はほとんどありません。にもかかわらず、人のいい部分をより知ります。この謎について、ひとつ私なりの解釈があります。
・社寺に参拝すると、知らぬ間に、ちょっといい人になる。 ・社寺に参拝すると、知らぬ間に、ちょっといい人になったことで、ちょっといい影響を人に及ぼすようになり、近所の子供や住民にも、ちょっといい影響を与える。 この根拠は、拙著『成功している人は、どこの神社に行くのか?』(サンマーク出版)でおこなった1200人の調査データです。神社参拝とお墓参りの両方をする人たちには、性格に特徴があったのです。 ■「業績が上がり、健康な人」が実践する秘訣
人の性格の中で、「この性格の人は、採用するといい人材の可能性が高い」と分かっている性格がひとつだけあります。その性格は、「誠実性」や「勤勉性」という言葉であらわされます。 性格の基本を5つに分類するビッグファイブ・モデルというものがあります。性格をあらわす言葉を辞書からすべて拾って、統計分析をくりかえす調査研究が長年おこなわれたのですが、現在はこの5つの分類に落ち着いています。 ①外向性(にぎやか、元気、おしゃべり、活発、人付き合いに積極的)