公募コンクール「FACE」受賞作家のその後の展開を紹介『絵画のゆくえ2025』SOMPO美術館で
2013年に創設され、新進作家の登竜門として知られる公募コンクール「FACE」。東京・新宿のSOMPO美術館が主催するこのコンクールで、2022年から2024年までの3年間にグランプリと優秀賞を受賞した作家たちの近作と新作を展示し、受賞作家たちの受賞後の展開を紹介する展覧会が、2025年1月18日(土)から2月11日(火)まで、同館で開催される。 【全ての画像】矢島史織《光の森》ほか広報用画像(全11枚) 「FACE」の特徴は、「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募すること。壁掛け可能な平面作品であれば、油彩、アクリル、岩絵具、水彩、版画、染色、写真、ミクストメディアなど、画材を限定しないのもその特徴だ。毎回、数多くの応募者から力作が寄せられ、美術評論家による作品本位の厳正な審査によって、将来国際的にも通用する可能性を秘めた作品を入選作として選出し、そのなかから合議制でブランプリをはじめとした各賞を決定している。グランプリ受賞作はSOMPO美術館の収蔵となり、また各回のグランプリと優秀賞の受賞作家4名には、3年毎に開催されてきた12名のグループ展『絵画のゆくえ』で発表の機会が与えられる。今回は、そのグループ展の4回目となる。 今回の出品作家は、「FACE2022」グランプリの新藤杏子、同優秀賞の大山智子、矢島史織、石神雄介、「FACE2023」グランプリの吉田桃子、同優秀賞の植田陽貴(はるき)、ヨシミヅコウイチ、中嶋弘樹、「FACE2024」グランプリの津村光璃(つむらひかり)、同優秀賞の佐々木綾子、かわかみはるか、塩足月和子(しおたり つわこ)の12名。その近作と新作を合わせて約80点展示する同展は、個々の受賞作家たちのその後の歩みにふれられる機会であると同時に、時代の感覚をとらえた作家たちによる作品群を通じて、今後の絵画の展開を探る試みにもなっている。 なお、2016年より開催されてきた『絵画のゆくえ』展は、単独での開催は今回が最後となり、次回より『FACE展』と同時開催となる。3年間の受賞者たちの近作・新作が一堂に並ぶ展覧会の最終回を記憶に留めたい。 ※受賞作品には展示されない作品も含まれます <開催概要> 『絵画のゆくえ2025』 会期:2025年1月18日(土)~2月11日(火) 会場:SOMPO美術館