阪神巻き返しのカギを握るボーア選手【立浪和義の超野球論】
トップが浅い
9日の巨人戦ではメルセデスから豪快なホームラン/写真=早浪章弘
圧倒的なパワーで、開幕前の練習試合でホームランを量産していた阪神のボーア選手ですが、開幕してからは、特に左投手(ボーア選手は左打者)の外のスライダー攻めに苦しみ、当たりが完全に止まってしまいました。 もともとボーア選手はトップが浅く、ボールとの距離が取れないタイプでした。バッティングというのはステップした足のつま先とグリップの距離をつくることで力をためることができます。イメージとしては弓を大きく引いてから放つという形でしょうか。大きなテークバックと上半身下半身の適度なねじれが力強いインパクトにつながります。ボーア選手は上体のパワーがあるので、それでも甘い球ならとらえられ、ホームランにできたと思いますが、構えがオープン気味になっていることもあり、外に逃げる球にある程度苦戦するのは予想できて・・・
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