ガザでのイスラエルの戦争行為、「ジェノサイドの特徴に合致」 国連特別委
(CNN) 国連の特別委員会は14日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で行っている戦争は、「ジェノサイド(集団殺害)の特徴に合致する」との報告書を公表した。民間人の大量殺傷や飢餓を武器化していることなどがそうした特徴に該当するという。 同委員会は報道向けの発表で、「ガザ地区の包囲、人道支援の妨害と並んで民間人や支援要員を狙った攻撃と殺害が、国連の再三の異議申し立てにもかかわらず行われている。国際司法裁判所による拘束力のある命令や国連安保理決議にも従わず、イスラエルは意図的に人々の死や飢餓、深刻な負傷を引き起こしている。飢餓を戦争の手法として利用し、パレスチナ人に対し集団的虐待を加えている」と糾弾した。 同委によると、イスラエル軍はAI(人工知能)の支援を受ける形で標的を捕捉しており、人間による監督は最小限に抑えられている。これは重爆撃と合わせ、民間人と戦闘員を区別する義務を同軍が無視している実態を浮き彫りにするという。 同委はさらに、イスラエルの当局者がガザにおける「重要な水や衛生、食料システム」の破壊、また燃料へのアクセス阻止といった方針を公然と支持しているとも付け加えた。 CNNはイスラエル政府に連絡を取り、今回の報告に対する返答を求めた。 国連の特別委員会は、国連に加盟するマレーシア、セネガル、スリランカの3カ国で構成される。 上記の報告書に先駆け、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)も、イスラエルがガザ地区の住民を強制的に移動させてきた行為は戦争犯罪と人道に対する罪に相当するとの報告書を発表している。