写真でみる「あべの筋」天王寺駅前駅付近の風景移り変わり
先日、筆者がこれまでに撮ったデジカメ写真のデータを整理していると、2004年に撮った大阪市阿倍野区の阪堺電気軌道・天王寺駅前駅付近の写真が出てきた。
1枚目の写真は、2004年10月5日に撮影したもの。向かって右側に「あべの銀座」という文字が確認できる。ここには、あべの銀座商店街が存在し、アーケードの下には様々な飲食店があった。あべの筋沿いに伸びる緑色の小さなアーケード沿いにも、飲食店や大型書店が存在した。
2枚目の写真は、ほぼ同じ場所から撮っているが、道幅はずいぶん広がっている。写真の向かって右側には2011年4月に「あべのキューズタウン」が誕生。その中にある「あべのキューズモール」「ViaあべのWalk」は、いつもにぎわいをみせている。そして、写真の向かって左側には、あべのハルカスも2014年3月に開業した。
阪堺電気軌道の天王寺駅前駅も、2016年12月に旧駅舎の隣に建設された新たな駅舎が稼働。天王寺駅前~阿倍野両駅間、約500メートルにわたる軌道移設工事も行われ、風景は様変わりした。 日本一の超高層ビル、あべのハルカスには、近鉄百貨店やホテル、美術館、オフィスフロアがあり、常に多くの人でにぎわいをみせている。 その、あべのハルカスの展望台が9日に公開された映画「マンハント」のロケ地になっていると、近畿日本鉄道の公式サイトに掲載されていた。あべのハルカスのほか、天王寺公園の「てんしば」、大阪上本町駅もロケ地になっているそうだ。
マンハントといえば、高倉健さん主演で1976年に公開された映画「君よ憤怒の河を渉れ」を、オール日本ロケで再映画化したものだ。 高倉健さんといえば、1989年に公開された大阪もロケ地となった映画「ブラック・レイン」に出演。あべの筋でもロケが行われており、当時の風景を映画の中でも確認することができる。 しかし、先述のとおり、古い建物がなくなり、線路も移設された。昔の面影を探すのも容易ではなくなってきたようだ。