「(水原一平事件で)オオタニを疑う報道もあったよね…」ドジャース現地ファンに聞いた“大谷翔平への本音”「ベッツとオオタニが話すシーンが大好きさ」
ドジャース1年目にしてワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平(30歳)。MLBポストシーズン中のドジャースタジアムで、NumberWebの記者が現地ファンたちを直撃取材した。彼らの証言から分かった「オオタニへの本音」。【全2回の後編/前編も公開中】 【変わりすぎ写真】「ガリガリだったエンゼルス時代」→「大谷のう、腕が…“まるでハルク”」&愛される大谷翔平「ドジャースベテラン勢がニコニコ」まですべて見る ◆◆◆
「忘れられない光景」オオタニが来た日
幼少期からのドジャースファンというデクスターさん(20歳)。彼は、大谷のドジャース加入が発表された昨年12月9日のことが忘れられない。その日、ガールフレンドを迎えるため、ロサンゼルス国際空港にいた。 「信じられないかもしれないけど、こんな光景があったんだ。空港にいた人たちがスマートフォンに届いた速報ニュースを見て、ハイタッチしていた。見知らぬ人同士なのに。『オオタニ』の名前がどこからともなく聞こえてきて……僕もすぐに何が起こったのか理解したんだ」 その瞬間、デクスターさんも興奮した。これでワールドチャンピオンが近づくだろうと思った。だが少し経ってから、冷静にこうも考えた。 「ショウヘイが昨年に右肘の手術をしたことを思い出したんだよ。今シーズンは打者に専念するとはいえ、身体は大丈夫なのか。投手の復帰に向けたリハビリと両立できるのか。それにドジャースはすでに、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンのようなスター選手を擁する『スーパーチーム』だった。そんなメジャー屈指のフランチャイズ(ドジャース)に、(北米プロ)スポーツ史上最大の契約を結んで加入する。そんな選手にかかるであろうプレッシャーは、想像を絶するよね。だから本当に活躍できるのかなって、心配に思っていたことは事実だよ」
「ウソだろ?」今季のベストシーン
オオタニは本当にドジャースで活躍できるのか。エンゼルスにいたMVPはどれほどの選手なのか。シーズン開幕前、デクスターさんはドジャースのアリゾナ春季キャンプを訪れた。 「初めてショウヘイを目にしたんだ。天文学的ともいえるくらい多くのファンが殺到していた。でも何よりも衝撃だったのは、ショウヘイのバットから放たれる音だ。まるでボールが砕けるかのような、大砲が鳴ったかのような破裂音。驚いたよ、これは只者じゃないと思ったね」 開幕から41打席目で1号ホームランを放った大谷は「焦る気持ちを我慢しながら自分のスイングをしようと努めてきた。1本出てよかった」(NHK NEWS)とコメントした。以降、ドジャースの「1番DH」に定着。最終的に40-40、50-50を達成し、本塁打王と打点王を獲得した。ワールドチャンピオンにまでたどりついた。再びデクスターさんの言葉だ。 「今季のベストシーンは、間違いなく40-40クラブ入りを果たしたサヨナラ満塁本塁打だね。あの日は家族と一緒にテレビで観戦していた。同点の9回裏にランナー満塁でショウヘイが打席に立った時、絶対に打ちそうな予感があった。それで父と母に『たぶんショウヘイは打つよ。見てて……』と言った瞬間、彼は本当に打った。家族の様子? 少しの間、無言だったよ。なんというか怖さを覚えたんだ。『本当に打つのかよ……ウソだろ? 』って。時が止まったようだった」
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