「気合が入っていますからね」 大けが乗り越えた熊本出身の大器がご当所初の勝ち越し【大相撲九州場所】
◆大相撲九州場所12日目・十両・藤青雲(寄り倒し)生田目(21日、福岡国際センター) 西十両10枚目の藤青雲(26)=熊本市出身、藤島部屋=が3連勝で勝ち越しを決めた。生田目の喉輪にのけぞりながらも、二本入って一気に寄り倒し「距離を取られたら勝てない。密着して相撲を取れた」と満足できた。 ■発生率0.01%の大技【動画】 支度部屋では会心の笑み。「先場所はズルズルいきましたからね」。秋場所は12日目で勝ち越しに王手をかけながら、そこから3連敗で負け越しただけに喜びもひとしおだ。さらに九州では初めての勝ち越し。気合が入っていますからね。良かったです」と喜んだ。 文徳高、明大から実業団を経て、2021年春場所で初土俵を踏み、昨年夏場所で新十両。だが昨年6月に左膝前十字靱帯を断裂し、手術を受けて3場所続けて全休。今年初場所で三段目優勝、夏場所では幕下優勝を飾って、名古屋場所で十両に復帰した。再十両では「思ったより相撲を取れている感じがします」。この先は初の2桁白星に向け「もう一回集中していきます」と語った。
西日本新聞社