名護のタコス店、能登のサッカー教室を支援 「心のケアにつながれば」 沖縄
能登半島地震で被災した子どもたちを対象に、サッカーの欧州名門クラブのコーチらを招いた育成キャンプが7月24~26日の日程で、石川県内で開かれた。この取り組みに賛同し、子どもたちの心のケアにつながってほしいと、名護市のタコス店「サニータコス」を運営するサニーモーメント(大滝徹也代表)が、売り上げの一部からキャンプの運営費を寄付した。大滝代表も現地入りし、子どもたちの生き生きとした姿を見守った。 【動画】“防犯カメラに不審者” 義援金を盗む
海外で活躍できる選手を育てようと「ムディタスポーツ」(広島県)が育成キャンプを主催する。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのほか、セルティックFCなどのコーチらが3日間にわたって指導し、能登の小中学生27人を含む55人が攻守の切り替えやパスなどの技術を学んだ。 サニータコスは地震直後の1月3日から支援を開始した。レモネード類と「黒糖シナモンチップス」の売り上げから50%を支援金に充て、これまでに子どもサイズの手袋を贈るなどしてきた。大滝代表は「避難所生活で疲弊している子も多い。まずは心のケアが必要だ」との思いから、今回の育成キャンプにも賛同して資金を提供したという。 現地では生まれ育った場所を離れて暮らす子も多く、久しぶりの再会を喜ぶ様子もあったという。大滝代表は「子どもたちが明るい様子だったことで一安心した。生き生きとサッカーを楽しむ姿を見ることができて良かった」と話した。参加した子どもから、シーグラスで能登半島を形作ったモニュメントも贈られ、大切に店舗で飾っている。今後も被災した子どもたちのサポートを沖縄から続けていく考えだ。
(池田哲平)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd