「コマ回し」、「凧揚げ」、「カルタ取り」……"お正月遊び"の最新アイテム5選!【年始特集】
お正月の遊びと言えば、「コマ回し」、「凧揚げ」、「カルタ取り」、「羽根つき」、「すごろく」といった遊びが定番。ニュースでもお正月の時期に伝統行事として全国で紹介されている。しかし、実際は「お正月にこういう遊びをやったことがない」という人も多いのではないだろうか? 【この記事に関する別の画像を見る】 そこで今回の年始特集では、それぞれのジャンルの最新アイテムを紹介したい。コマ回しは、凧揚げは、カルタ取りは現在、どのような進化を遂げているだろうか? ■ 「コマ回し」を華麗に進化させた「BEYBLADE X(ベイブレード エックス)」 【ダブルエクストリームスタジアムセット】 発売日:2024年10月12日 価格:8,200円 メーカー:タカラトミー 進化した現代のコマ回しと言えば「ベイブレード」だろう。2024年12月にはタカラトミーによる「アジアチャンピオンシップ2024」が池袋・サンシャインシティ噴水広場で開催され、大いに盛り上がった。 ベイブレードは「ベーゴマ」から発展し、現在、スポーツ競技として子供だけでなく、大人も楽しめる者となっている。ベーゴマは元々はバイ貝に粘土などを詰めて重くしたものを回していたが、鋳鉄製のものに代わった。「ベイブレード」の楽しさの本質は男の子ならのめり込まずにはいられない金属のコマが高速回転して激しくぶつかる光景にある。 最新の「BEYBLADE X」では対戦スタジアムに「X(エクストリーム)ダッシュ」という仕掛けが用意されている。ステージ外周にギザギザのレールが配置されており、ここにベイの軸がかみ合うことで猛ダッシュし、激しいアタックを繰り出すことができるのだ。 そして「BEYBLADE X」は従来のカスタマイズ性も継承。ベイブレードは金属製の「ブレード」、樹脂製の中層パーツ「ラチェット」、軸先の「ビット」というパーツで構成されている。これらのパーツを組み合わせることで「攻撃特化」、「防御重視」等の特性を持たせることができる。そしてベイを回転させる「シュート」にもテクニックがあり、勝つためには高い戦略性を求められる奥深いスポーツなのである。 ■ 「凧揚げ」はより自由に、空撮も楽しめるドローンに! 「DJI Mini 2 SE」 【DJI Mini 2 SE】 2023年4月発売 価格:44,000円 メーカー:DJI 大空に自分の分身と言えるものを高く上げ、操縦し、空を飛んでいる感覚を味わう「凧揚げ」の楽しさは、現代ではより自由度が高く、空からの風景も楽しめる「ドローン」へ進化したと言えるだろう。特に特にDJIの「DJI Mini 2 SE」本格的機能と飛行安定性を持ちながら、比較的低価格、セールなども頻繁に行われていて、オススメである。 ドローンのホビーとして優れている点は、誰でも簡単に期待を空中に浮かび上がらせることができ、自分の位置を察知する機能によりコントローラから手を離しても自動でその場に滞空し続けてくれるところ。ラジコンの飛行機やヘリコプターと比べてもずっと手軽に空を飛ばせることができる。 ドローンは法規制でハードルが高いように思われるが、基礎知識を学び、飛行する状況をきちんと準備すればしっかり遊べる楽しいホビーだ。ドローンが捉えた風景を録画する「空撮」も大きな楽しみ。是非挑戦して欲しいホビーである。 番外編として、今回凧揚げを調べていたら、50年前に日本以上陸、大きなブームを巻き起こした凧がそのままの姿で現在も販売されているので、この機会に併せて紹介したい。白い△に目玉のイラスト。「ゲイラカイト」は1974年に日本に上陸したアメリカのゲイラインダストリ-ズの凧である。筆者はTVCMで派手にアピールしていていたのを覚えている。 それまでの凧は奴凧や菱形の凧で、足を付けてバランスを取るものの慣れないとうまくあがらなかった。ゲイラカイトは足がない三角形の凧だが、従来の凧に比べ圧倒的に上げるのが簡単で、高く上がったのだ。ゲイラカイト、特に白地に目玉のイラストの「スカイスパイ」はTVCMの効果もあって、当時大ヒットとなった。このゲイラカイトは現在でも青空というメーカーが販売している。 ■ 「カルタ取り」の最新型は印刷技術で魚の“触感”を再現した「さかなかるた」 【さかなかるた】 2022年7月発売 価格:4,290円 メーカー:千葉印刷 カルタは現在では様々な商品が販売されているが、特にユニークなのが千葉印刷の「さかなかるた」だ。カルタ札にはサバや太刀魚、カツオなどの魚の表皮が描かれており、読み手が指定した魚の札を取っていく。 印刷はメタリック印刷・厚盛り印刷という特殊な印刷技術が使用されており、“触感”も追求し、リアルな魚の表皮に触れる感じを体験できる。見た目はもちろんこだわりが込められており、魚ならではの光に反射しキラリと光る。このカルタで学んだ後は、水族館や、魚屋さん、スーパーの鮮魚コーナーなどで魚を見たくなること請け合いだ。 さらに「さかなかるた」はその特殊な印刷で耐水性も高い。お風呂や家庭用プールに浮かべればさらに臨場感アップ。楽しく魚を学べる「さかなかるた」は好評なようで「淡水魚版」や「海の釣り魚版」など多彩な追加カードも販売されている。 ■ 「飾り羽子板」の現在形は、丸顔の少女と兎の「8号花振袖うさぎ赤ピンク/舞ピーチ」 【8号花振袖うさぎ赤ピンク/舞ピーチ】 発売中 価格:57,200円 メーカー:東玉 現代では、羽子板による「羽根つき」はあまり遊ばれていないが、羽根つき用の羽子板から分かれた「飾り羽子板」は独自の進化を遂げている。飾り羽子板は初正月を迎える女の子への贈り物として親しまれているが、和の雰囲気を部屋にもたらすインテリアとしても美しい商品だ。 浮世絵風だったり、伝統的な絵柄の飾り羽子板が多い中、人形の東玉の「「8号花振袖うさぎ赤ピンク/舞ピーチ」に描かれた女の子は丸顔で可愛らしい。着物には兎の柄が描かれ、手にもぬいぐるみのようなデザインの兎の“根付け”を持った女の子の構図は現代のセンスと伝統文化の融合を感じさせる。 ・メーカー販売ページ 日本の伝統工芸技術の進化という点では、「武者人形」、「日本人形」とフィギュア文化を融合させた商品が存在している。日本人形メーカーの吉徳は映画「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーを武者人形としているし、フィギュアメーカー・フリューとコラボし、「吉徳×F:NEX 初音ミク -日本人形- 1/4スケールフィギュア」といった商品も発売している。飾り羽子板は2Dと3Dの中間的なアプローチがある。今後フィギュア技術と融合した飾り羽子板も登場するのではないだろうか? ■ 「すごろく」の現代版と言えば「人生ゲーム」 【人生ゲーム】 2024年11月23日 価格:3,960円 メーカー:タカラトミー 定番のパーティーゲームであり、進化した「すごろく」と言えばやはり「人生ゲーム」だろう。「人生ゲーム」は時事ネタを取り込んだユニークな商品も数多いが、2023年に発売された「人生ゲーム」は7年ぶりにリニューアルされたスタンダード版だ。 「人生山あり谷あり」、「人生ゲーム」はまさに波乱に満ちた人の人生を追体験できる。子供時代からスタート、様々なイベントを経て職業に就き、株に投資したり、結婚したり、時には事故に遭ったりと様々なイベントを経てゴールにたどり着く。ゴール時点で一番資産を持っていた人が勝ちだ。 最新の「人生ゲーム」は31種類も用意された職業、資産を増やせる「お宝カード」など仕掛けも盛りだくさん。さらに、「チャンスエリア」、「トラベルエリア」など4つのテーマを持った追加ステージが同梱。ゲームでの人生にさらなる彩りを加える。組み合わせることで何度も新鮮な感覚でプレイできる。人が集まる場所で楽しく盛り上がれるゲームだ。
HOBBY Watch,勝田哲也