年に2回だけ公開される立ち入り禁止エリア 遊歩道と化した愛知県「旧国鉄中央本線の廃線跡」に特別潜入
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴26年の鹿取茂雄さんが、愛知県の庄内川沿いに眠る"旧国鉄中央本線の廃線跡"を巡ります。 【動画】「これは圧巻!」山肌が開けた場所にある「6号トンネル」の美しい全貌は【6分37秒~】
旧国鉄中央本線の廃線跡に残る「愛岐トンネル群」
鹿取さんと一緒に旅をするのは、プロギャルのぱにぱにぱにぱにともちんぱさん。2人が訪れたのは、愛知県春日井市。 (道マニア・鹿取茂雄さん) 「今日は、廃線跡のトンネルに行きたい。国鉄時代の中央本線が走っていたところに、いくつもトンネルが連なっていて、今は遊歩道になって道として機能している」 庄内川沿いのJR定光寺(じょうこうじ)駅近くには、現役の中央本線と並行して旧中央本線の廃線跡があります。明治33年(1900年)、国鉄中央本線の名古屋と岐阜の多治見間が開通し、戦後の経済発展の大動脈として活躍。しかし、線路の複線化によって新しいルートができたことで、かつての中央本線は昭和41年(1966年)に廃線となりました。 路線の県境付近にはトンネルが13か所も連なる「愛岐トンネル群」があり、現在その一部は遊歩道として整備され、国の登録有形文化財にも指定されています。 普段は立ち入り禁止エリアで、一般公開は年に2回だけ。今回特別に入らせてもらえることになり、2人は「愛岐トンネル群」を目指します。 (道マニア・鹿取茂雄さん) 「見えてきました。これが3号トンネル」 13か所あるトンネルの中で遊歩道になっているのは、「3号」から「6号」までの1.7kmの区間。一番手前にある通称「3号トンネル」は、内側が5重巻きのレンガ造りで重厚感があります。 (道マニア・鹿取茂雄さん) 「一般的な道路は2重巻きだったり、重厚な造りでも4重巻きはあったりするが、5重巻きなのは鉄道ならでは」 落石から守るため、トンネルの外に造られた防護柵には古いレールが再利用されており、当時のまま保存されています。