人に代わりAIが観光案内 札幌・すすきの駅でAIの案内装置を試験導入 4カ国語対応 おすすめの飲食店も
HTB北海道ニュース
人に代わりAIが応対します。札幌の地下鉄の駅では試験的にAIが乗り換えや観光地の案内を行うサービスを始めました。 本吉智彦記者) 「札幌ドームへの行き方を教えてください。ディスプレイに向かって話しかけますと」。 AI) 「最寄りの地下鉄福住駅まで行く方法があります」。 利用者の質問に対してAIが音声と文字で案内するサービス。コロナ禍が明けて以降、国内外の旅行客が増え、駅には乗り換えなどの問い合わせが相次いでいるといいます。 こうしたニーズに対応するため地下鉄南北線すすきの駅でAIの案内装置を試験的に導入しました。 札幌市交通局 高速電車係 田名辺祥子さん) 「ホテルの行き方ですとかバスの乗り場の質問で多数寄せられています」。 日本語以外にも英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応。 観光地や開催中のイベント、おすすめの飲食店なども教えてくれます。 お試し期間は来年3月までで札幌市交通局は、効果があれば、ほかの駅にも設置したいとしています。 札幌市職員) 「今日は障害者手帳の申請でいらっしゃいましたか」。 森唯菜アナウンサー) 「話し終わる前から文章が表示されています。そしてその私の喋る言葉も瞬時に字幕として現れています」。 AIによるサービスは他でも。耳の不自由な方や高齢者の窓口になる区役所の保健福祉課に先月、設置されたのは話した言葉を即時に文字に変換する装置。これまでは職員が筆談で対応していて時間がかかるという課題もありました。 札幌市障がい保健福祉部 立野靖課長) 「話した内容そのまま文字でスクリーンで伝えることができますので、職員にとっても業務効率の部分でも図ることができると思っております」。 実際に利用した人からも「文字が見やすくて、説明がわかりやすくなった」と筆談と比べても好評です。 札幌市障がい保健福祉部 立野靖課長) 「変換ミスなどもあまりないというのも分かりましたので、市民の皆様にも上手に使っていただけるのかなと思っております」。 30以上の言語の翻訳機能もあり、外国の方とのやりとりにも役立つといいます。 市は来年3月まで中央区役所など4つの区役所で試験運用した後、全ての区役所に導入したいとしています。
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