宝塚歌劇団の俳優死亡 全劇団員400人への聞き取り調査に「求める再検証とは全く異なる」 遺族側がコメント
宝塚歌劇団の俳優の女性が9月に死亡した問題で、劇団側がすべての劇団員への聞き取りを進めていることについて、遺族側が「求める再検証とは全く異なっている」とコメントを発表しました。 宝塚歌劇団側が公表した調査報告書では、長時間の労働や上級生からの指導などで、亡くなった女性に強い心理的負荷がかかっていた可能性があるとする一方、遺族側が訴えていたパワハラやいじめは認められないとし、遺族側は劇団に再調査を求めていました。 この調査とは別に劇団は現在、所属するすべての劇団員約400人を対象に、それぞれの組でのルールやパワハラについて聞き取りを始めていて、その結果を労働問題などに詳しい専門家に調査・分析してもらうほか、第三者委員会の設置も検討しています。 これについて20日夜、遺族側代理人が「求める再検証とは全く異なっている」とコメントを発表しました。 代理人は、この聞き取りが遺族側が訴えるパワハラ事案を対象としていないことや、劇団の幹部が聞き取っていることなどを問題視するとともに、元劇団員からも聞き取りをすべきだと主張しました。 遺族側代理人は、週末にも劇団側代理人と面会して謝罪や補償などについて話し合い、27日にその結果を公表するとしています。 厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や 「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう呼び掛けています。 ▼「こころの健康相談統一ダイヤル」 0570-064-556 ▼「♯いのちSOS」 0120-061-338 ▼「よりそいホットライン」 0120-279-338 ▼「いのちの電話」 0570-783-556
ABCテレビ