既存の野球界に波紋、軋轢があっても…なぜ43歳元甲子園球児は“高3夏の夢を逃した”選手対象に「北海道とエスコンでキャンプ開催」するか
サマーキャンプにある“4つの目的”とは
「LIGA Summer Camp」はLIGA Agresivaの考えに則って運営され、試合は木製バットを使用する。また、スポーツマンシップ講習など学びの機会もある。 このサマーキャンプの目的は4つある。 1.自身の技術レベルをもっと向上させたい 2.大学などへの進路を切り開いていきたい 3.自分の本当の実力をもっと知りたい 4.今まで出会っていなかった選手と交流したい 「学校やチームのために個人が犠牲になるのではなく、個人個人が成長していく、幸せになっていくためにチームが必要なのではないかと思っています。『LIGA Summer Camp』もチーム単位でリーグ戦を行いますが、チームのために個人があるのではなく、人が成長するためにチームがあって、一緒にプレーするチームメイトがいて成長するためにチームワークを学ぶ場所がある。チームを大切にする心を個人が持っていく、そんな機会になればいいなと思っています」
高野連や指導者とも話し合いをしながら
大胆な取り組みをする中で、既存の野球界との軋轢がないわけではないが――阪長氏は日本高野連や各地の指導者とも話し合いの機会を持ちながら、次々と新しいことを初めている。多くの人を巻き込みながら、野球の未来を見据えた阪長氏の「トライアル」は、今後も続く。 <第1回からつづく>
(「酒の肴に野球の記録」広尾晃 = 文)
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