借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(2)まるで別人!? 控え→タイトル争いの立役者
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガー10人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:徳元悠平(とくもと・しゅうへい) 生年月日:1995年9月12日 保有元クラブ:FC東京 レンタル先クラブ:名古屋グランパス(レンタル期間:2024年8月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):7試合0得点1アシスト レンタル移籍先で急激に輝きを増しているJリーガーを挙げるとすれば、徳元悠平の名前を出すべきだろう。 2024シーズンは徳元にとって難しいシーズンとなりかけていた。保有元クラブのFC東京ではJ1リーグで11試合の出場にとどまり(1得点3アシスト)、存在感を強く打ち出せず。徳元は左サイドバック(SB)を主戦場とする選手だが、同ポジションにはパリ世代の有望株であるバングーナガンデ佳史扶が台頭していたため、主にバックアッパーとしての役割を求められる日々が続いた。 今年8月、徳元はシーズン途中に新天地を求めるという決断を下した。レンタル移籍先は名古屋グランパス。覚悟を持って再挑戦に臨むと、9月18日に行われた第29節のアルビレックス新潟戦で加入後リーグ戦初先発を果たす。 さらに、後半も終盤に差し掛かった78分には菊地泰智のゴールをお膳立てし、3-0の勝利に大きく貢献してみせた。徳元の快進撃はさらに続き、10月9日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第1戦の横浜F・マリノス戦(〇 3-1)では何と圧巻の3アシストをマーク。チームの全得点を演出する活躍で、名古屋を同大会決勝へと導いた。 [3-4-2-1]システムの左ウイングバック(WB)を担う徳元の豊富な運動量と左足の高精度キックは、シーズン終盤戦を戦う名古屋の貴重な武器となっている。 2018年にJ3リーグのFC琉球でプロ生活をスタートさせた29歳の苦労人は、J屈指の名門・名古屋でキャリア最高の時を迎えようとしている。
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