【第135期選手養成訓練・修了記念競走】第47代養成所チャンプに輝いた吉田一心、〝一心不乱〟にスターダム目指す／ボートレース
ボートレースの「第135期選手養成訓練・修了記念競走」が20日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で関係者約350人を集めて行われた。養成所チャンプ決定戦はインの2号艇・吉田一心（20）＝大阪＝が逆転勝ち。大阪支部では120期の馬野耀以来15期ぶり14人目の修了記念競走優勝となった。2着は鈴木柊（19）＝静岡＝で、リーグ戦勝率第1位の1号艇・宮崎心之介（22）＝埼玉＝は6コース進入を選んで3着に終わった。修了生29人（うち女子9人）は11月から順次、全国各地でデビューする。 ◇ チャンスを逃さず〝第47代養成所チャンプ〟の座を射止めた。リーグ戦（全6戦）勝率上位6人によって争われた同決定戦は、同2位で2号艇の吉田がインから1周2マークで3号艇・鈴木を交わして1着ゴールを駆け抜けた。 「最高に気持ちがいいです。（進入で）インになったので、自分のターンをすることだけを心掛けました。（1周1マークは）ターンで膨らんで鈴木選手に差されてしまったけど、『2マーク勝負だ』と思いました」 勝率№1の1号艇・宮崎が展示同様に6コースを選択したことで開けたVへの扉。一度は差されながらも冷静な立ち回りで勝機をつかみ、日焼けした汗まみれの顔に笑顔がはじけた。 大阪・堺市で生まれ、5歳の2009年12月23日、住之江で開催されたSGグランプリ決定戦を生で観戦した。赤いカポック姿の松井繁が鮮やかに差し切って3度目の黄金ヘル戴冠。息をのむ緊張感、迫力満点のレースと、熱狂するファンの姿が目に焼き付いた。 「すごい人ごみの中、その隙間から見ていました。地元で勝った松井さんがすごく格好よかったです」 関大に進学し、2年の春に養成所を受験して一発合格。同じ関大生で131期の石本裕武と同様、休学して1年間の訓練生活に入った。養成所では171センチの長身から繰り出す地に足のついたターンを武器にリーグ戦6戦全てで優出（1V）するなど、順応性の高さとポテンシャルを発揮した。 「目標は文武両道ですごく活躍している石本選手です。近い将来、石本選手を超えるような成績を残していきたい。そしてヤングダービーで優勝したい」
