サミュエル・L・ジャクソン、アカデミー賞ノミネートは「栄誉ではない」
米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞だが、米俳優サミュエル・L・ジャクソンが、業界の常識に異を唱える発言をした。「ノミネートされることが栄誉だと言う人がいるが、違う。受賞することが栄誉なのだ」と、米APの取材で語っている。 ジャクソンはアカデミー賞にノミネートされた作品や役者は毎年話題になるものの、すぐに人々の記憶から薄れていく現実を指摘。「ノミネートされた作品について『ああ、覚えている』と言う人もいれば、ほとんどの人は忘れてしまう。『何の映画でノミネートされたの? それ、何という作品?』と聞かれる。そして(授賞式が)終わってしまえば、誰が受賞したか覚えている人は少ない」と持論を展開した。 「スター・ウォーズ」シリーズのメイス・ウィンドウ役や、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のニック・フューリー役など、数々のヒット映画で知られるジャクソンだが、アカデミー賞へのノミネートは1995年の「パルプ・フィクション」での1度きり。かつてジャクソンは米Vultureのインタビューで「オスカーを獲得できた、あるいは少なくともノミネートされるべき作品が他に4本はあったと思う」とコメント。その一例として1997年の「ジャッキー・ブラウン」を挙げ、アカデミー賞選考への不満をにじませている ジャクソンは2021年に名誉アカデミー賞を授与されている。