前走重賞初制覇で勢いに乗るコレペティトール

［ＧⅡマイラーズカップ＝２０２４年４月２１日（日曜）４歳上、京都競馬場・芝外１６００メートル］ 【特捜班のガチ】馬券攻略においてレースの傾向分析は重要なファクターのひとつ。新潟の直線競馬であれば外枠有利、中京のダート１８００メートルは前が残りやすいなどなど…。コースのイメージに合わせて狙い馬を決めるファンも少なくないはずだ。 　ただし、そのイメージが間違っていればすべては砂上の楼閣に。ゆえに予想は常にデータをアップデートしておく必要がある。 　例えば今週のマイラーズＣ。京都の開幕週といえば「前残り」のイメージが非常に強いが、昨年の１～３着馬の４角通過順は（１１）（９）（５）と完全な差し決着。新装された京都競馬場において過去の経験則一本槍での予想は少々リスキーに思える。 　ゆえに当欄の狙いはコレペティトール。同じ開幕週で行われた前走・京都金杯を内から力強く差し切り重賞初制覇を決めた上がり馬で「前々走くらいから体がグッと良くなってきた。以前はヒ腹が薄くて牝馬のようだったけど、ここにきて幅が出てたくましい男馬の体になってきた」と中竹調教師も期待馬の成長に目を細める。 　もちろん、良化しているのは肉体面にとどまらない。重賞のペースでも流れに乗って最速上がりをマークした前走は収穫十分の内容。出していく競馬をしたことで今度はもっと楽に流れに乗れるだろう。 「稽古では相変わらずこの馬らしい動きを見せている。いい状態で臨めそうだね。３か月半と間隔は空いているけど、今の馬体であればしっかり力を発揮してくれると思う」 　京都開幕週＝前残りのイメージが先行して差し馬が人気を落とすようなら…。４歳を迎えて充実一途のコレペティトールは絶好の狙い目と言えそうだ。