オリックス・山崎 2年ぶりのオフ単独自主トレ 秋季キャンプで築いた礎もとに巻き返しへ
オリックス・山崎が今オフに単独自主トレを行うことを明かした。昨オフは沖縄合同自主トレで鍛錬を重ねたが、2年ぶりに大阪・舞洲の球団施設を拠点とする方針。「今、いい感覚があるので。いったん自分で考えるのも大事」と今秋キャンプで培っている礎をもとに巻き返しを期す。 7登板止まりの今季は背部の故障もあり状態が上がらず、「この高知キャンプで戻らんかったら…」と葛藤しながら高知入りした。首脳陣から指摘された投球動作での体重移動、リリースまでのタイミングなどを見つめ直し、一連の動作で左手のグラブの使い方を意識することで「一気に変わりました」と好感触をつかんだ。 16日のブルペン投球では「若月さんから“戻ってきてるやん”みたいな感じで言われて。去年受けてもらっているキャッチャーが言うので、すごく自信になりました。球のかかりも腕の振りも、だいぶ去年に近い」と手応えを深めた。岸田新監督も「すごく悪いときと比べたら、見違えるぐらいになっている。バラツキが多かったときに比べたらだいぶ、指にかかっている球が増えています」と評価。その上で「実際はまだまだでしょ。もっと(良さが)出るんじゃないかと思いますけどね」とさらなる本領発揮を期待した。 「ずっと浮かない顔をしてたっすけど、やっと晴れた感じがあります。すっきりした状態でオフを迎えられる。不安はなくなりました」(山崎) この日投手陣は一人一人が厚沢投手コーチと面談を行い、オフの課題と来春キャンプでの初実戦の目処がそれぞれに伝えられた。9枠が見込まれるブルペン陣の内、助っ人のマチャド、ペルドモを除いた7枠は横一線での競争が見込まれる。昨季胴上げ投手となった山崎がつかんだきっかけを確かなものにするため、オフも舞洲から再浮上への歩みを着々と進める。 (阪井 日向)