「街の本屋のスタイルが廃れ厳しく…」門前の老舗書店が「ブックカフェ」に コーヒーを飲みながら読書も
長野放送
特集は再スタートを切った老舗書店です。善光寺門前の西沢書店がコーヒーを飲みながら本が読める「ブックカフェ」としてリニューアルオープンしました。 善光寺表参道の西沢書店。21日、リニューアルオープンしました。 開放的な店内を奥に進むと、10人掛けの大きなテーブルや階段状の席がー。 ここに座ってゆっくり本が読めます。 しかも、コーヒーを飲んだり、パンを食べたりしながら。店は「ブックカフェ」として、生まれ変わったのです。 長野西沢書店(4代目)・西沢基喜社長: 「街の本屋というスタイルが廃れてきていて、これから厳しくなると思った。歩いて善光寺を参拝する方に少しくつろいでいただける空間があるといい。既存のお客さんも通っていただいたので、そういった方たちも大事にし、本もしっかり残して(カフェと)双方で店を営んでいく」 店は幕末の創業。約170年の歴史を持ち県内で唯一、国が発行する「官報」も扱ってきました。 ネット通販などの影響で経営の厳しさが増す中、「気軽に立ち寄れて寛げる空間」を目指し去年9月から改装。陳列では参拝客を意識して「御朱印帳」などを充実させました。 店を訪れた人(市内から): 「おしゃれですね。ワクワクします、御朱印帳とかいろいろあって。ちょっとほっとできる場所になるといい」 店を訪れた人(横浜から): 「観光というと人が多くてわちゃわちゃしているイメージがあるけど、一つのところでゆっくりできるのは、いいかもしれない」 カフェ部門は市内の人気パン店「SANCH」と提携。後味スッキリのブレンドコーヒーや店限定の「抹茶あんマスカルポーネ」などを提供しています。カフェのみの利用もできテイクアウトもOK。 販売している本だけでなく、持ち込んだ本も読むことができます。 カフェ部門の名は「門前えにし珈琲」。これからも多くの人に親しまれるようにとの願いが込められています。 長野西沢書店(4代目)・西沢基喜社長: 「地元の方たちのご縁を大事にし、観光客の方との新しいご縁をつくりながら、ここで長く商売をしたい。本の並べ方、扱っている商品、コーヒーを楽しんでいただく用意をしている。お越しいただいた方には、くつろいで、楽しんでほしい」
長野放送